2024年版 レスポンスも音も「感動的」な最新スーパーカー 11選 性能とデザインで頂点を争う

公開 : 2024.05.25 18:05

4. ランボルギーニウラカン・エボ

長所:V10エンジンは希少かつ特別、後輪駆動モデルは魅力的なハンドリングバランスを持つ
短所:ウェッジ形状が居住空間に負担をかけており、長時間は辛い

ドラマチックな走り、注目を集めるルックス、そして野性的で自由な魂を持ったクルマを作るという点で、ランボルギーニに対抗できるのは世界でも一握りの少量生産メーカーだけだ。

4. ランボルギーニ・ウラカン・エボ
4. ランボルギーニ・ウラカン・エボ

ウラカンはランボルギーニのエントリーモデルかもしれないが、そのセンセーショナルなスタイリングやワイルドな自然吸気V10エンジンは、スピード、レスポンス、サウンドにおいて決して二流ではない。

フェイスリフトされた「エボ」では後輪操舵とトルクベクタリングが採用され、ライバルのマクラーレンフェラーリにまた一歩近づいた。往年のハードコアモデル、ウラカン・ペルフォルマンテの最高出力640psのパワートレインも搭載され、実に手応えのある魅力的なスーパーカーとしての評価を高めている。

純粋な後輪駆動バージョンのエボもある。フロントのドライブシャフトをなくすことで、さらなる個性とダイナミクスを手に入れた。

さらに興奮を求めるなら、ポルシェ911 GT3に相当する、カーボンファイバーボディの超ハードコアなウラカンSTOがある。エンジンカバーに取り付けられたシュノーケル型のエアインテークは、レーシングカーのトロフェオからインスピレーションを得ている。他では味わえない魅力と楽しさを備えた特別なマシンだ。

STOは標準車と基本的に同じ640psのV10を搭載しながらも軽量化が図られており、背筋がゾクゾクするほど速く、うるさくて、スタートボタンを押した瞬間から夢中になれる。硬くなったサスペンションは公道では許容しがたいレベルだが、カミソリのようにシャープなレスポンスと驚異的なアジャスタビリティがそれを補う。

スリルは欲しいが、派手なルックスはちょっと……という人には、最近発表されたばかりのテクニカがちょうどいい。メカニカルは同じだが、サスペンションはややソフトで公道走行に適しており、ボディワークはほぼ標準的。ランボルギーニのエントリーモデルのスーパーカーとしては最も美味しい “スイートスポット” である。

5. マクラーレン750S

長所:純粋でシンプルなコンセプト、公道走行に適したダイナミクス、扱いやすさ
短所:心躍るようなエキサイティングな体験には欠ける

マクラーレンは2017年に720Sを発表し、華々しい成功を収めた。使い勝手の良さと圧倒的なパフォーマンスへの絶え間ないこだわりが、クラスをリードするスーパーカーを生んだのだ。720Sは間違いなく、地球上で最も優れた、最も完成されたスーパーカーだった。最もエキサイティングというわけでもなく、最も突飛というわけでもない。ただ最高だった。

5. マクラーレン750S
5. マクラーレン750S

洗練されたコーナリングバランスと引き締まったボディコントロール、公道走行に適した流麗な乗り心地、優れた人間工学と運転視界、そして卓越したステアリングフィールとリニアなレスポンスで、長年にわたってトップに君臨してきた。

しかし、720Sが丹精込めて作られた2010年代のスーパーカーの完成形であるとすれば、750Sは……まあ、大筋では同じものだ。同じように素晴らしいが、800馬力超のハイブリッド・スーパーカーの時代には、やや古臭さを感じさせる。

エクステリアのスタイリングに手を加えたほか、技術面ではステアリングを少しクイックにし、エンジンマウントを強化し、新しいダンパーとホイール、ブレーキシステムを取り付けた。必要のないところに大規模な変更を加えるのではなく、細部をアップデートしたのだ。

総じて750Sはセンセーショナルな走りを見せてくれるが、かつてのようなテクニカルな魅力は薄い。

記事に関わった人々

  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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