2024年版 レスポンスも音も「感動的」な最新スーパーカー 11選 性能とデザインで頂点を争う

公開 : 2024.05.25 18:05

6. フェラーリSF90ストラダーレ/SF90 XXストラダーレ

長所:驚異的なパフォーマンスと巨大なダウンフォースで目を見張る速さを見せつけてくる
短所:目が飛び出るほど高価で、ハイブリッドシステムはまだ完璧なハンドリングバランスを実現できていない

ラ フェラーリに続く2台目のハイブリッド車となるSF90は、フェラーリ史上最もパワフルなロードカーだ。2023年にはさらにパワフルなXXバージョンが登場した。PHEVであり、電気だけで約25kmの走行が可能とされる。

6. フェラーリSF90ストラダーレ/SF90 XXストラダーレ
6. フェラーリSF90ストラダーレ/SF90 XXストラダーレ

SF90ストラダーレは、フェラーリの中でもかなり異質な存在だ。488ピスタの3.9L V8ツインターボエンジンを大幅に改良し、それを3基の電気モーターが補完することで合計出力を1000psに高め、0-100km/h加速タイムを2.5秒に縮めた。

技術的な力作であることは間違いない。電動パワートレインによって重量が増しているにもかかわらず、ミドエンジンのフェラーリに期待されるグリップと破壊的な速さは健在だ。ただし、スタビリティ・コントロール・システムをオフにする前に、しっかり食事と休息をとっておく必要がある。深い敬意と集中力を要求されるからだ。

SF90 XXストラダーレは、フェラーリ初の公道走行可能な「XX」モデルであり、合計出力1030psを発生する。弊誌はまだ公道で試乗できていないが、フェラーリのフィオラノ・テストコースでは、少々乱暴で野蛮なハンドリングではあるが、呆れるほど速いことがわかった。

7. シボレーコルベットZ06

長所:他車と比べてかなり手頃で、感動やドラマチックさにも不足はない
短所:サーキットで全開走行すると重さを感じ、またハンドリングは完璧ではない

シボレーが数十年にわたる定説を覆し、古き良きコルベットをオール・アメリカンなフロントエンジン・マッスルカーからヨーロピアンなミドシップ・スポーツカーに変身させるというのは大変な衝撃だった。そして、さらに遊び心を持たせたZ06が登場した。

7. シボレー・コルベットZ06
7. シボレー・コルベットZ06

Z06は新しいフラットプレーン・クランクの5.5L V8を搭載し、最高出力646ps、最大回転数8500rpm、0-97km/h加速2.9秒を実現。さらに重要なのは、そのサウンドだ。高らかに咆哮し、バチバチと音を立て、真のイタリアン・スーパーカーのような興奮に満ちている。

標準のC8より30%硬いサスペンションを装備するZ06は、コーナーに飛び込むと強く路面に食いつき、アンダーステアに耐える。クイックなステアリングは逃げ惑うガゼルのような俊敏性をクルマに与えている。同時に、アダプティブ・ダンパーによって日常的に使えるようなコントロール性と快適性を兼ね備えている。

よりハードコアな体験を望むなら、Z07のアップグレード・パッケージでさらに硬いサスペンション、カーボンセラミックブレーキ、そしてミシュラン・パイロット・スポーツカップ2というサーキットタイヤを手に入れることができる。

しかし、一番の美点は価格だろう。イタリアのスーパーカーを大きく下回る価格で、大きな感動を得られるのだ。

記事に関わった人々

  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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