スマート#3 詳細データテスト クラス水準以上の動力性能 優れた基本設計 物足りない細部の仕上げ

公開 : 2024.05.25 20:25  更新 : 2024.05.31 19:42

使い勝手 ★★★★★★☆☆☆☆

インフォテインメント

スマートが、横型12.8インチのマルチメディア画面を、少なくとも運転中でも使いやすくしようとした努力の跡は見て取れる。ディスプレイ基部にはショートカットが並び、空調や走行モード、車両システムの最上位階層の選択に使用できる。ただし、実体コントローラーは用意されていない。

ADASのキャンセルをするには、腕を伸ばしたまま操作し、2〜3階層進まなければならない。しかも、始動するたびにシステムはまた作動してしまう。さらに、もっとシンプルな操作の際にも、複数画面を飛び越えなくてはならないケースも多すぎる。明らかにホーム画面に欠けているのは、よく使う機能のショートカットを選んで並べておける機能だ。

走行中の使いやすさを考慮したレイアウトだとは思えるが、使用頻度の高いショートカットを選んで、ホーム画面に並べる機能はほしかったところだ。
走行中の使いやすさを考慮したレイアウトだとは思えるが、使用頻度の高いショートカットを選んで、ホーム画面に並べる機能はほしかったところだ。    JACK HARRISON

純正ナビにノースアップモードがないのも、フラストレーションのもとだ。入力やルートを追うのは容易だが、音声入力は毎回正確に認識されるわけではない。スマートフォンはAppleもAndroidもミラーリング機能を標準装備し、作動ぶりも上々だ。

燈火類

プレミアム仕様は、アダプティブ・マトリックスLEDヘッドライトを装備。ロービームの高さは適切で、対向車への反応は素早い。

ステアリングとペダル

数値的にはボルボEX30とほぼ同じで、レイアウトはおおむね良好だが、こちらもボルボ同様、ブレーキペダルのサポートバーがタイトな取り回しで、左足でブレーキ操作するときにはつま先が引っかかる場合もある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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