スマート#3 詳細データテスト クラス水準以上の動力性能 優れた基本設計 物足りない細部の仕上げ

公開 : 2024.05.25 20:25  更新 : 2024.05.31 19:42

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

#1と同じく、スマートは購入プロセスのシンプル化を目指し、わかりやすいグレード展開と魅力的な価格、オプション追加不要な充実装備を提供する。エントリーレベルのプロでも、LEDヘッドライトや19インチホイール、全面パーキングカメラやパワーテールゲートが備わる。有償オプションは、マットペイントくらいだ。

航続距離や効率、急速充電性能は、競争力のある数字を示したが、並外れたものではない。公称値は過大評価になりがちだが、25%以上の差というのは小さくない。それでも、ボルボEX30には、どの点でも勝っている。

残価率予想は、この価格帯のEVのベンチマークであるテスラといい勝負で、クプラ・ボーンを上回る。
残価率予想は、この価格帯のEVのベンチマークであるテスラといい勝負で、クプラボーンを上回る。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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