なぜ平日限定? ジャパンモビリティショー2024 幕張メッセで10月開催へ チケット一般販売「検討中」

公開 : 2024.05.24 06:05

自工会がジャパンモビリティショー2024の概要を発表した。10月15日から18日にかけて千葉県幕張メッセでの開催が決定。ただし、昨年とは異なり「ビジネスメイン」のイベントとなるようだ。

一般人は入れるか

日本最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー」が今年も開催される。ただし、イベントへの入場や開催目的に関しては前回(2023年)と大きく異なるものになるようだ。

主催の日本自動車工業会(自工会)は5月23日、都内で定例会見を開き、ジャパンモビリティショー2024の概要を説明した。同イベントは2024年10月15日(火)から10月18日(金)にかけて千葉県の幕張メッセで開催される予定で、「ビジネス」に焦点を当てたものとなる。

昨年のジャパンモビリティショー2023で公開されたマツダ・アイコニックSPコンセプト
昨年のジャパンモビリティショー2023で公開されたマツダ・アイコニックSPコンセプト    マツダ

前回のジャパンモビリティショー2023は東京ビッグサイトで約10日間にわたって開催され、計475の企業・団体が参加し、111万2000人の来場者を記録した。大成功に終わったが、モーターショーは基本的に2年に1度のイベントであるため、本来ならば次回は2025年のはずだ。

今年は休催年度にあたるが、どのような目的で開催されることになったのだろうか?

自工会の片山正則会長(いすゞ会長)は、2025年のショーイベントに向けた「仕込みの場」であり、イメージとしては「表」と「裏」の裏側にあたると語った。2年のイベントを1つのパッケージとし、今年は企業連携を推進する「プロセスイヤー」だという。

つまり、一般消費者向けのショーではなく、企業メインのビジネスイベントという位置づけだ。入場は “事前登録制” とする方針で、チケットの一般販売を行うかどうかは検討中だという。開催日が平日なのも、企業同士の商談や情報交換を想定しているためだ。

こうした背景を踏まえ、イベント名も「ジャパンモビリティショー」とは別の名称を採用する可能性があるという。

どんなことが行われる?

5か月後に開催を控える中、現時点ではまだ詳細が固まっていないが、ジャパンモビリティショー2024では大きく3つの企画が用意されている。

1つは各社の商品や特徴をアピールする「ブース出展」だ。スタートアップ150社、事業会社50社の出展を募集しており、出展申し込みは6月中に始まる予定だ。自工会メンバーの自動車メーカーもクルマやバイクを展示する。

ジャパンモビリティショー2024は10月15日(火)から10月18日(金)にかけて幕張メッセで開催予定。
ジャパンモビリティショー2024は10月15日(火)から10月18日(金)にかけて幕張メッセで開催予定。    日本自動車工業会

2つ目の企画は「ビジネスマッチング」で、会場内だけでなくオンラインでも企業同士のコミュニケーションの場を設ける。参加申込は8月上旬に開始予定。

3つ目は「未来モビリティ会議」と呼ばれるもので、業界課題など特定のテーマについて語り合い、著名人・有識者を交えながらわかりやすく説明するという。前回もこうした討論会は好評だったようで、今回は自工会の会長らも出席する予定だ。

また、片山会長は会見で、「自動車メーカー側からのリバースピッチをやりたい」と語った。メーカーから「課題や困り事」を示し、スタートアップなどから課題解決のためのアイデアを募るというもので、従来のピッチとは逆のアプローチである。

モビリティ関連だけでなく、ITや重工業、建設などさまざまな分野から参加企業を募集している。ジャパンモビリティショー2024と同期間中に併催されるIT・家電展示会「シーテック2024(CEATEC 2024)」との連携も、新しい出会いを生むかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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