【停電時も一般家庭なら6日分賄える】 メルセデス・ベンツEQE 350+に30台の限定車発表

公開 : 2024.05.30 11:45

メルセデス・ベンツは電気自動車のEQE 350+に30台の日本限定車「エレクトリック・アート」を発表し、予約受注を開始しました。ヒートポンプや外部給電機能、デジタルキー等を標準装備しています。

EQE 350+ エレクトリック・アート」発表

メルセデス・ベンツは、電気自動車「EQEセダン」の特別仕様車「EQE 350+ エレクトリック・アート」を発表し、予約注文の受付を開始する。日本限定30台となり、納車は6月を予定しているという。

メルセデス・ベンツEQEは、メルセデス電気自動車で唯一の3ボックスタイプのミドルサイズセダンである。

メルセデス・ベンツ「EQE 350+ エレクトリック・アート」発表
メルセデス・ベンツ「EQE 350+ エレクトリック・アート」発表

専用のプラットフォームを採用するだけではなく、電気自動車ならではのパッケージの有用性を活かしたエクステリアデザインでは、空力という機能性も兼ね備えた先進の美しさを表現していると彼らは言う。

この空力に優れたエクステリアデザインや高効率なパワートレインがもたらす環境性能を備え、またバッテリーを床下に搭載する電気自動車ならではの低重心により、操縦性にも優れると述べている。

限定車の特長は?

EQE 350+をベースにキャブフォワードデザインを取り入れた伸びやかでクーペのようなデザインに「エレクトリックアートライン」と新デザインの19インチアルミホイールを採用することで、流麗なエクステリアに仕上げた(限定15台)。

また、広い室内空間を演出するパノラミックスライディングルーフを含むAMGラインパッケージ仕様も用意(限定15台)。

メルセデス・ベンツ「EQE 350+ エレクトリック・アート」発表
メルセデス・ベンツ「EQE 350+ エレクトリック・アート」発表

外装色はエレクトリックアートライン仕様には「ポーラーホワイト」と「オブシディアンブラック」を、AMGラインパッケージ仕様には「オブシディアンブラック」/「オパリスホワイト」/「アルペングレー」を揃える。

本特別仕様車は、高電圧バッテリーから発生する廃熱を車内の暖房に利用することで、車内を温める際の消費電力を大幅に削減するヒートポンプを標準装備するという。

限定30台色別の内訳と価格

・ポーラーホワイト / 5台 / 1040万円
・オブシディアンブラック / 10台 / 1040万円
・オブシディアンブラック AMGラインパッケージ / 5台 / 115万6500円
・オパリスホワイト / AMGラインパッケージ / 5台 / 1169万9000円
・マヌファクトゥーア アルペングレー AMGラインパッケージ / 5台 / 1169万9000円

その他の便利機能は?

給電機能(V2H/V2L)

EQEセダンは車外へ電力を供給できる双方向充電が可能だ。

EQEセダン自体が家庭の太陽光発電システムで発電した電気の貯蔵装置となり、例えば自宅に駐車している際にV2Hを通じて昼間は電気を貯蔵し、夜間は貯蔵した電気を家庭で利用することで、電気代の節約やCO2の削減に寄与することが可能となる。

メルセデス・ベンツ「EQE 350+ エレクトリック・アート」発表
メルセデス・ベンツ「EQE 350+ エレクトリック・アート」発表

また、大規模な停電の際には、電力会社と異なる給電系統であるためEQEセダンに充電された電気を家庭に送る予備電源としても利用することができ、EQEセダンのバッテリー容量は90.6kWhのため、一般的な家庭の電力消費量であれば最大約6日分を賄うことが可能だという。

なお、給電はMBUX設定画面よりバッテリー残容量10%から50%まで10%単位で設定可能。

iPhoneに対応したデジタルキーを標準装備

対応するiPhoneをドライバーが携帯している場合、クルマの始動やロック操作が簡単に行える。キーの共有も可能で、家族や友人と本特別仕様車のデジタルキーを共用することも可能だ。

この場合、オーナーキーを設定しているユーザーはさまざまな権限を割り当てることができ、例えば許可する範囲をロック操作のみとしたり、車両の始動も可能としたりすることができるという。

デジタルキーを共有するには、AirDropやiMessageなどのメッセージサービスを介して共有相手にキーを送信し、受信者は自分の Apple Walletにキーを追加する。

共有後にキーを削除する場合も、オーナーはApple WalletまたはMBUXインフォテインメントシステムを使って簡単に操作できるという。

MBUXエンターテインメントパッケージプラスを搭載

本特別仕様車は車載通信機を搭載しており、インターネットラジオや主要音楽ストリーミング配信サービス(Spotify/Amazon Music/Apple Music)ビデオストリーミング(YouTube等)をテザリング等の操作をすることなく楽しむことができる。

お好みの曲やプレイリストへ簡単にアクセスできるだけではなく、何百万もの曲の中からお気に入りの音楽を検索することも可能で、また、新しいオペレーティングシステムを搭載しており、指定のサードパーティ製アプリケーションのインストールも実現した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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