【青山にレーシングカー出現】 アストン マーティン・ヴァンテージGT3 GTを戦う現役マシン

公開 : 2024.05.31 17:45

前モデルから大きく進化

特別展示に際してDステーション・レーシングからメインドライバーとマネージング・ディレクターを務める藤井誠暢氏と、アストン マーティンのドライバーとして着実に実績を残し、今年から日本で走るチャーリー・ファグ選手が来場し、インタビューする機会が設けられた。

両ドライバーに新型ヴァンテージGT3の感触を聞いてみた。

アストン マーティン・ヴァンテージGT3が青山に出現
アストン マーティン・ヴァンテージGT3が青山に出現

藤井「次の鈴鹿はテクニカルコースで、スピードレンジが高いので、高い速度でも安定して走れることが速さにつながります。新型ヴァンテージGT3はエアロが変わってダウンフォースが増え、安定感があるので高速時にクルマとの相性は良くなっています。

新型ヴァンテージはリアのスタビリティが高くなったので、全体のバランスが取れました。ブレーキ性能も向上しているので、アマチュアが乗っても高いレベルで攻められる仕上がりになっています。

GT3のレーシングカーは生まれがロードカーなので、ベース車の素性がパフォーマンスを左右します。ヴァンテージは基本性能の高さがアドバンテージになっています」とのこと。

ファグ「イギリス人にとってアストン マーティンは高尚なブランドで、とても誇りに思う存在です。子供の頃にジェームス・ボンドがアストン マーティンに乗る姿に憧れました。

鈴鹿はタイヤテストで初めて走りました。富士とは違って狭くて速いコースです。新型ヴァンテージGT3は、高速域でフロントのグリップが良く、リアの安定性が進化しました。アマチュア・ドライバーにも楽しめる仕上がりになっています」という。

不運なトラブルに見舞われた前2戦だったが、今週末に開かれるスーパーGT第3戦の鈴鹿では、熟成が進んだ新型ヴァンテージGT3がいよいよ本領を発揮するに違いない。活躍を期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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