2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 “最強” SUV

公開 : 2024.06.02 18:05

4. メルセデス・ベンツGクラス

長所:ファーストクラスの洗練性、スムーズで静かなディーゼル
短所:あまり実用的ではない、大柄で扱いにくさを感じる

優れたオフロード車は、長く愛される傾向にある。ジープラングラートヨタランドクルーザー、そしてGクラス(ゲレンデ)も何十年にもわたって人々の生活のそばにあった。

4. メルセデス・ベンツGクラス
4. メルセデス・ベンツGクラス

Gクラスは最近、大幅改良を受けた。ハイブリッド(ISG)が初めて導入され、ボディの空気抵抗を抑えるために細部に変更が施されているが、基本的なデザインとラダーフレームシャシーはほとんど変わらない。以前と変わらず絶大なオフロード性能を誇り、舗装路でも楽しく走らせることができる。

伝統的な箱型シルエットを大切に残しつつ、最新インフォテインメント・システムの導入、スマートフォン用ワイヤレス充電器の追加、キーレスゴーの採用など、日常での実用性を高めている点も好印象だ。

クリーミーな直6ディーゼルがイチオシだが、パワーを求めるならV8ツインターボガソリンエンジンを搭載したメルセデスAMG G 63も見逃せない。

5. ランドローバー・ディスカバリー

長所:ゆったりとしたドライバビリティ、7人乗りの使い勝手の良さ
短所:ライバル車より燃費とオフロード性能にやや劣る

現行型のランドローバー・ディスカバリーは、本来ならもっと上位にランクインしてもいいかもしれない。オフロードの走破性はもちろん、舗装路での乗り心地も素晴らしいオールラウンドな1台だ。どこに行っても、確かな安心感をもって走らせることができる。しかし、本当に厳しい状況に陥ったときの強靭さや粘り強さには欠けるのだ。

5. ランドローバー・ディスカバリー
5. ランドローバー・ディスカバリー

とはいえ、荒れた路面での運転がこれほど簡単でストレスフリーなクルマも多くない。ランドローバーの先進的なテレーン・レスポンス・システムがハードワークを的確にこなしてくれるため、ドライバーは行きたい方向にステアリングを回すだけでいい。

プログレッシブ・コントロールをオンにすれば、重労働はクルマが担ってくれる。このシステムはいわば “オフロード版クルーズ・コントロール” のようなもので、急勾配の坂道でも車速を正確に維持することができる。

2021年の改良では新しい6気筒エンジンが導入され、サスペンションやインテリアも一新された。汎用性の高いクルマとしての評価を固めたが、PHEVでは7人乗り仕様が選べないという欠点もある。ディフェンダーレンジローバーの影に隠れ、やや販売が鈍っていると言われるディスカバリーだが、高級感、快適性、実用性、そしてオフロードでの能力は確かなものである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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