レクサスLBX 詳細データテスト インテリアの質感は高い 意外に硬い乗り心地 モアパワーがほしい
公開 : 2024.06.08 20:25
操舵/安定性 ★★★★★★★★☆☆
パワートレインはスムースでゆったりしていて経済的だが、楽しさには欠けている。となれば、エンジニアたちがシャシーにも同じく、なめらかでリラックスしたセットアップを施したと思うのではないだろうか。
ところが、それは必ずしも正しくない。LBXは意外なほど硬いクルマで、中速域の乗り心地が思ったより忙しない。それでも、そこそこサイドウォールの厚いタイヤとうまくコントロールされたダンピングにより、乗り味は豪華で高額なクルマのそれだと感じられる。そして、はじめのうちは硬さがこのクルマにそぐわないように思えたが、走らせているうちにシャシーとの一体感が高まってくる。
サスペンションが硬いので、攻めた走りをすると楽しめるのもまったく予想できないことではない。グリップは比較的ハードで、ノーズはかなり熱心にコーナーへ食いつく。旋回中にスロットルを抜くと、シャシーはかなり積極的に曲がりたがる。少なくとも、電子制御が入る前までは。
ロックトゥロックが2.7回転もあるのに、第一印象はステアリングの中立付近がちょっと過敏。それでも、走っているうちに慣れてしまった。しかしながら、どの程度グリップがあるかステアリング越しにしっかり感じることはできない。