ポルシェ・マカン GTS(2017年)

走行距離:12万8700km 英国価格:2万6950ポンド(約539万円)

ここからは、SUVへ移ろう。かつて、需要が供給を上回っていた時期には、ポルシェ・マカンは投資対象になり得る価格で取り引きされていた。しかし現在は、充分な量が生産され中古車価格は下落。新車時の半額で探せる例も増えてきた。

ポルシェ・マカン GTS(欧州仕様)
ポルシェ・マカン GTS(欧州仕様)

初期型の4気筒エンジンなら、英国では1万5000ポンド(約300万円)から視界に入ってくる。しかし、折角選ぶならV6エンジンを搭載し、マカンの長所を詰め込んだGTSを選びたいところ。

車内空間は広く、ファミリーSUVとしても不足なし。操縦性はホットハッチ並みに軽快。高速道路での加速力は、ポルシェへの期待通りだ。

ランドローバーレンジローバー・スポーツ SVR(2代目/2016年式)

走行距離:9万8100km 英国価格:3万5995ポンド(約719万円)

クルマでもしっかり自己主張したい、とお考えの人へオススメしたい1台が、2代目レンジローバー・スポーツのSVR。スーパーチャージャーで過給される5.0L V8エンジンの重厚サウンドで、姿を見せる前から周囲へ接近を伝えられる。

ランドローバー・レンジローバー・スポーツ SVR(2代目/2013〜2022年/英国仕様)
ランドローバー・レンジローバー・スポーツ SVR(2代目/2013〜2022年/英国仕様)

コーナリング性能は、ポルシェ・カイエンへ敵わないかもしれない。しかし、バックミラーへ映った姿の迫力は、それ以上といっていい。

アストン マーティンDBX(2020年式)

走行距離:9万6500km 英国価格:7万9990ポンド(約1599万円)

アストン マーティンの売れ筋モデルへ一気に躍り出たのが、SUVのDBXだ。ところが数が増えたことで、中古車価格も下降傾向にある。

アストン マーティンDBX(欧州仕様)
アストン マーティンDBX(欧州仕様)

ボンネット内に積まれるのは、メルセデスAMG由来のV8ツインターボエンジン。入念なシャシー・チューニングが施され、運動性能と快適性、悪路性能を驚くような次元で叶えている。

消耗品の価格は安くなく、維持費はお高め。初期のDBXが抱えていた小さな弱点は、ソフトウエアのアップデートで対策可能だ。

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2D(2018年式)

走行距離:9万100km 英国価格:1万4900ポンド(約298万円)

アルファ・ロメオの好調を支えているのが、ライバルより遅れ気味に登場したステルヴィオ。イタリアンなスタイリングを、アルファ・ロメオ・ジュリアと同じプラットフォームが支え、ステアリングは甘美のヒトコト。

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2D(英国仕様)
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2D(英国仕様)

加えて信頼性も悪くない。ディーゼルターボの流行は過ぎたといえるが、トルクフルで燃費は良好。排気ガス規制のユーロ6に合致する、クリーンさもうれしい。

この続きは、今なら半額!な有能「中古」モデル(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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