「半世紀前」と同じシャシーのロードスター V8エンジンを押込んだプラス8 モーガン 2気筒から8気筒まで(2)

公開 : 2024.06.22 17:46

唯一といえる伝統ブランドの地位

3輪のモーガン・スーパースポーツと、初期のプラス4は、安価に刺激的な運転体験を与えるモデルだった。同時代のライバルへ劣らない魅力で、唯一といえる伝統ブランドの地位を築いた。それは、現代にも受け継がれているものだろう。

その後のロードスターとプラス8は、ハンドビルドの趣や戦前のスタイリングが、現代的なエンジンと融合。時代へ合わせた努力を感じるものの、客観的な評価でいえば、ロードスターは少し度を超えている。プラス8が、4台のベスト・バランスかもしれない。

左から、ネイビー・ブルーのモーガン・プラス8と、レッドのロードスター、ダークグリーンのプラス4、アイボリーのスーパースポーツ
左から、ネイビー・ブルーのモーガン・プラス8と、レッドのロードスター、ダークグリーンのプラス4、アイボリーのスーパースポーツ

協力:ビスター・ヘリテージ、スターターモーター社、OxMOG社

2気筒から8気筒 4台のモーガンのスペック

モーガン・プラス8(1968〜2004年/英国仕様)

英国価格:1万5435ポンド(新車時)/5万ポンド(約1000万円/現在)以下
生産数:6130台
全長:3962mm
全幅:1600mm
全高:1320mm
最高速度:193km/h
0-97km/h加速:5.6秒
燃費:7.4km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:915kg
パワートレイン:V型8気筒3528cc 自然吸気OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:192ps/5280rpm
最大トルク:30.3kg-m/4000rpm
トランスミッション:5速マニュアル(後輪駆動)

モーガン・ロードスター(2004〜2019年/英国仕様)

英国価格:3万8250ポンド(新車時)/5万ポンド(約1000万円/現在)以下
生産数:2117台
全長:4010mm
全幅:1720mm
全高:1220mm
最高速度:225km/h
0-97km/h加速:5.5秒
燃費:9.9km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1000kg
パワートレイン:V型6気筒3726cc 自然吸気DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:284ps/6000rpm
最大トルク:38.6kg-m/4500rpm
トランスミッション:5速マニュアル(後輪駆動)

モーガン・プラス4(1950〜1969年/英国仕様)

英国価格:610ポンド(新車時)/4万5000ポンド(約900万円/現在)以下
生産数:6853台
全長:3683mm
全幅:1422mm
全高:1321mm
最高速度:136km/h
0-97km/h加速:12.8秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:838kg
パワートレイン:直列4気筒2088cc 自然吸気OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:68ps/4300rpm
最大トルク:15.4kg-m/2300rpm
トランスミッション:4速マニュアル(後輪駆動)

モーガン・スーパースポーツ(1933〜1939年/英国仕様)

英国価格:136ポンド(新車時)/5万ポンド(約1000万円/現在)以下
生産数:820台
全長:3150mm
全幅:1499mm
全高:−mm
最高速度:117km/h
0-97km/h加速:−秒
燃費:14.2km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:434kg
パワートレイン:V型2気筒990cc 自然吸気OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:42ps/4800rpm
最大トルク:−kg-m
トランスミッション:3速マニュアル(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

モーガン 2気筒から8気筒までの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事