「小さな高級車」がスポーティに進化 BMW新型1シリーズ、マイルドハイブリッド導入 10月発売へ

公開 : 2024.06.06 06:05

BMWが新型1シリーズ(F70)を公開した。日本も重要な市場と捉えている。デザインやパワートレインを一新し、スポーティなキャラクターを強化。インテリアではタッチ操作をメインとする。

1シリーズが第4世代へ移行

BMWのコンパクトハッチバック「1シリーズ」の新世代モデルが登場した。2024年10月に発売予定で、日本も重要な販売地域であるとの認識を示している。

6月5日、BMWは第4世代となる新型1シリーズ(F70)を公開した。デザインやエンジンを一新し、ブランド独自のスポーティなキャラクターを特徴とする。

BMW M135 xドライブ
BMW M135 xドライブ    BMW

外観上の最も大きな変更点はフロントマスクだ。現行型よりも低くスリムになり、シャープな印象を強めた。歯のようなキドニーグリルも変更され、最新の3シリーズに近いものとなった。斜めのスラットをあしらうなど、新しい試みも見られる。

リアエンドは従来のスタイルを踏襲しつつ、2分割式テールライトを新たに採用した。

こうした変更により、全長は42mm長い4361mmとなった。その他の寸法は、全幅1800mm、全高は25mm増加して1459mm、ホイールベース2670mmである。

Mモデルでは最高出力300ps

インテリアも見直し、20インチの曲面ディスプレイを採用。デジタル・インストゥルメント・ディスプレイとインフォテインメント・システムを統合し、最新世代の「OS9」によって制御する。

物理ボタンは大幅に削減され、クライメート・コントロールも含め、主要機能の操作はほとんどタッチスクリーンに移行した。

BMW 1シリーズ
BMW 1シリーズ    BMW

内装材もグレードアップし、Mスポーツ・モデルにはアルカンターラが用意される。新設計のシートは長距離走行での快適性が向上しているという。

日本仕様のボディカラーとしては現時点で、アルビンホワイトやMポルティマオブルーなど計8色の設定が確認できる。

最上位モデルの「M135 xドライブ」では、最高出力300psの4気筒ガソリンエンジンと7速DCTを搭載し、0-100km/h加速タイム4.9秒を誇る。トランク容量380Lで、後部座席を格納すると1200Lとなる。

ガソリンモデルの「120」では48Vマイルドハイブリッドの3気筒エンジンを搭載。最高出力170ps、0-100km/h加速は7.8秒。欧州WLTPサイクルの複合燃費は16.6~18.8km/lとされている。

ディーゼルの「120d」では、同じく48Vマイルドハイブリッドの4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力163ps 、0-100km/h加速7.9秒、複合燃費20.8~23.2km/lを達成する。

「118d」では最高出力150psの4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、0-100km/h加速8.3秒、複合燃費は19.2~21.7km/lとされる。

このうち、日本向けにはガソリンモデルの120とM135 xドライブが導入されるようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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