【国交省の対応は】型式指定不正、全貌は? 処分のみならずどう「改善」していくのか

公開 : 2024.06.07 06:35  更新 : 2024.06.07 22:46

処分の先には制度の改善も求められる

斎藤大臣は、今後について「(国連の自動車認証制度「WP29」に沿った取り扱いをしつつ)、常にメーカー側とのいろいろな合理的な手続きの仕方、書類のあり方についてはしっかりと改善していきたいと思っています」と述べた。

また、国土交通省としては、今回の問題発覚に先立ち、外部有識者を含めた「自動車の型式指定に係る不正行為の防止に向けた検討会」を設置。4月9日に第1回、5月27日に検討会を実施している。

マツダ・ロードスターRF
マツダロードスターRF

斎藤大臣いわく「この夏には取りまとめが行えるように検討を進めていきたいと考えている」という。

今回の大規模な調査・報告で、いったん業界の型式申請に関する膿を出しきり、今後は不正が発生しない体制づくりを期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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