2024年版 使い勝手バツグンで「走り」も良い欧州ミニバン 10選 合理的で快適な1台

公開 : 2024.06.16 18:05

6. フォルクスワーゲン・トゥーラン

長所:万能なオールラウンダー、優れた実用性
短所:旧式化、個性に欠ける、エンジンのラインナップが少ない

フォルクスワーゲン・トゥーランは欧州ミニバンの教科書のようなモデルで、コンパクトなボディから最大限の居住空間を生み出そうとしている。

6. フォルクスワーゲン・トゥーラン
6. フォルクスワーゲン・トゥーラン

高級感や走りにおいてBMW 2シリーズ・アクティブツアラーに及ばないし、デザイン的にも少し魅力に欠ける。しかし、あらゆる点で機能的であり、他車よりもリーズナブルに、多用途で広いキャビンを提供する。

1.5LのTSI Evoガソリンエンジンは最高出力150psを発生し、パワーは十分で洗練性と経済性を併せ持つ。2.0LのTDIもある。ハンドリングはすっきりとしていて、安定感があり、乗り心地も快適だ。

トゥーランはあらゆる科目で10点満点中8点以上を獲得しており、教科書に書かれていることを正確に実行できる、一貫性のある強力なオールラウンダーである。

7. BMW 2シリーズ・アクティブツアラー

長所:優れた質感、意外と広い、
短所:7人乗り仕様がない、ステアリング・フィールに欠ける

世界的にあまり目立たなくなったミニバン分野で、高級車メーカーのBMWが依然として力を入れているのは少し意外だ。最新世代の2シリーズ・アクティブツアラーは、現行1シリーズをベースに開発されたまったく新しいモデルである。上品で落ち着いたハッチバックとなり、実用性も十分に備えている。

7. BMW 2シリーズ・アクティブツアラー
7. BMW 2シリーズ・アクティブツアラー

乗車定員は5人乗りのみの設定。1シリーズとサイズはさほど変わらないが、ファミリーカーとして十分な広さが確保されており、後部座席はスライド可能で荷物や足の置き場所を調整できる。また、深いドアポケットや蓋付きの小物入れなど、収納スペースも充実している。室内には意外なほど余裕があるのだ。

さらに、最新のインフォテインメント・システムと先進運転支援システムが搭載されている。走りもBMWらしいスポーティな感覚があり、軽快さとコントロール性を備えているため、ファミリーカーでも走りを犠牲にしたくないというドライバーも満足させてくれる。

欧州ではスムーズでレスポンスの良い48Vマイルドハイブリッド・ガソリン、ディーゼル、PHEVが用意されている。PHEVの最上位モデル「230xe」は合計出力326psとパワフルでありながら、EV航続距離は90kmに達する。

8. フォード・トルネオ・カスタム

長所:最大9人乗り、信じられないほどの広さ、
短所:商用車らしさが強い走行フィール、安っぽいインテリア

最大限のスペースと乗車定員を確保することが最優先事項なら、やはり商用車ベースのバンがいいだろう。中型バンの乗用車仕様であるトルネオ・カスタムは、人間を乗せるために居住性を高めている。

8. フォード・トルネオ・カスタム
8. フォード・トルネオ・カスタム

AUTOCARのあるカメラマンがトルネオ・カスタムPHEVを6か月間使用してみたところ、自身のライフスタイルにぴったりで、走行性能ではハッチバックに敵わないものの運転にストレスを感じられることはなかったという。

ただし、PHEVモデルのEV航続距離は約50kmと短く、長距離の移動には向かない。長旅をするなら通常のディーゼルをおすすめしたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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