【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に
公開 : 2024.06.19 17:05 更新 : 2024.06.19 23:50
乗り比べて見えた、EVのホンキ
基本の練習後には、去年デビューしたアバルト初のEVモデル、アバルト500eの試乗も行われた。
同じくジムカーナ場に特設されたパイロンのコースで試乗。ついさっきまでガソリンエンジンのアバルトを全開で走らせていたオーナーもみな興味津々の様子。
スタイルはガソリンエンジンのモデルと大きく変わらない500e。シートに腰を下ろした瞬間、全く違うドライビングポジションに驚く。単純にドライブトレインをモーターに置き換えただけのクルマではなく、根本から違うクルマなのである。
走り出すと強烈なレスポンスのパワーとトルクを感じる。フロアのバッテリーのおかげで重心が低くなり、ステアリングの反応もより一層クイックに。サウンドも心地よい。
もちろん乗ったことはないものの、ラジコンカーに乗っている気分。どこまでも刺激的でアバルトらしさは健在、むしろ向上?
ランチだって手は抜かない
そして忘れてはいけないのがランチタイム。
イタリアンなお弁当は美味しいだけでなく、サソリのエンブレムがあしらわれたティラミスなど、ディテールにもこだわりが詰まっている。これがイタリアの流儀なのだろう。
憧れと緊張感、レーシングコースへ
ランチの後は、いよいよ富士のレーシングコース、通称本コースを走行するレッスンとなる。
はじめは同乗走行。比較的緩いスピードでインストラクターからコーナーのライン取りについて詳しい説明をうける。説明の中では、そのラインになる理由についても細かく解説してくれるので自然に頭に入ってくる。
同乗走行に続いて、インストラクターについていく先導走行。こちらでは先ほどのラインをもう少し速いペースで走行する。レース動画やゲームなどで見ていて、憧れだった富士スピードウェイのレーシングコースを自分の運転で走るというのはやっぱり、クルマ好きにとっては嬉しい。
そして最後はお待ちかねのフリー走行。あいにくの空模様で、大雨の中での走行となったが、長いストレートや300Rなどをアバルトに乗って全開で駆け抜けるというのは張り詰めた独特の緊張感と快感、楽しさなど、すべてが詰まった時間。ガス欠気味で早めのピットインを余儀なくされたが、大いに満足した。
基礎編からフリー走行まで、詳細かつ丁寧な指導のもと、思う存分走り回れるアバルト・ドライビング・アカデミーは、アバルトオーナーなら一度は参加してみるのがオススメだ。