今年話題となったコンセプト・モデルたち
公開 : 2014.12.24 23:50 更新 : 2017.06.01 02:11
アストン・マーティンのゲーム用バーチャル・レーサーDP-100や、われわれを心の底から驚かせたマセラティ・アルフィエリ、アウディTTファミリーの一連のコンセプトなど、今年行われたモーターショーでは記憶に強く残るコンセプト・モデルがたくさん披露された。なかでも、特にわれわれの心を突き動かしたモデルを振り返ることにしよう。
アルファ・ロメオ4Cスパイダー
スパイダー版が初披露されたのは、遡ること3月のジュネーブ・モーターショー。組み合わせるエンジンは標準の4Cとおなじ1750ccのターボチャージド4気筒。4Cよりも60kg重たくなるものの、0-100km/hを4.5秒で駆け抜け、最高速度は249km/hに達する。フロント40%、リア60%の重量配分はスパイダーも変わらないとのことで、生産開始は2015年初旬からを予定している。
アストン・マーティンDP-100ビジョン・グランツーリスモ
レース・ゲームのソニー・グランツーリスモ6向けに制作されたDP-100。プレイヤーは、811psと107kg-mを叩き出すV型12気筒ターボ・ユニットをミドに載せたこのクルマをゲームのなかで走らせることが可能。実際の道路では走らせられないことだけは残念でならない。
アウディA3クラブスポーツ・クワトロ
2.5ℓのターボ・ガソリン・ユニットから525psが叩き出されるA3クラブスポーツ・クワトロの自慢は何といっても、同門のフラッグシップ・モデルであるR8 V10プラスと同じパワー・ウエイト・レシオ。0-100km/hタイムはわずか3.6秒、最高速度は311km/hに及ぶとのこと。これほどのパワーを制するために、エア・ブレーキの働きもするリア・スポイラーと370mmのカーボン-セラミック・ブレーキ・ディスクを組み合わせる。実際に製品化はしないとアナウンスされているものの、アウディは次世代のモデルにはA3クラブスポーツ・クワトロのエッセンスを盛り込む予定のようだ。
アウディ・オールロード・シューティングブレーク
1月のデトロイト・モーターショーにて、このモデルのことをアウディは ”将来を見据えた現実的なルックス” だと表現。全長は4.2m、アルミニウムとCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用い、ハイブリッドe-トロン・パワートレインは合わせて408psと66.4kg-mを発生する。続報をお見逃しなく。
アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト
将来のライトニング技術を示すために、2014年のはじめに披露されたこのモデルの目玉は、マトリックスLEDとレーザーライト技術の融合。コンセプトの組み合わせるレーザー・ライトはLEDに比べ、2倍の照射範囲と3倍の輝度を実現しているのだそう。
アウディTTオフロード
TTファミリーのなかでも、もっとも製品化される確率が高いコンセプトで、早くて2015年には製造が開始するのではないかとも言われている。レンジローバー・イヴォークやポルシェ・マカンがTTオフロードの直接的なライバルとなり、出力はオールロード・シューティングブレークと同じe-トロン・パワートレインから与えられる。したがって0-100km/hタイムは5.2秒、最高速度は249km/hというのが有力な情報だ。
アウディTTクワトロ・スポーツ
3月に開かれたジュネーブ・モーターショーにて ”とんでもないドライビング・マシン” が初めて姿を現した。2.0ℓ TFSIガソリン・エンジンのパワーをどれくらい引き上げることができるかに尽力した結果、なんと最高出力は420ps、最大トルクは45.9kg-mに及び、0-100km/hを3.7秒で駆け抜けることが可能になった。もう1度いっておくけれど、2.0ℓのエンジンが叩き出す数値だ。