2024年版 欧州の「格安車」 10選 装備や性能は? 新車で買える最新モデル

公開 : 2024.06.22 18:05

7. ダチア・サンデロ・ステップウェイ

英国価格:1万5295ポンド(約308万円)~

サンデロ・ステップウェイは、2位のサンデロのクロスオーバー仕様だ。サスペンションを高くして車高を上げ、バンパーを大きくし、ルーフレールを追加して、より無骨な外観に仕上げている。欧州でのSUV人気の高さに応えるモデルだ。

7. ダチア・サンデロ・ステップウェイ
7. ダチア・サンデロ・ステップウェイ

標準のサンデロと同様、使い勝手の良さは抜群である。室内のメーターやタッチスクリーンはシンプルで見やすく、エアコンの操作は物理ダイヤルで行う。必要以上にデジタル化されていない。

エントリーグレードにはスマートフォンとのミラーリング昨日がないが、スマートフォンホルダーはある。通常のサンデロと同様に、追加料金なしでLPGのバイフューエル車を選べる。

8. ヒョンデi10

英国価格:1万5420ポンド(約310万円)~

i10は昔ながらの欧州Aセグメント車だ。ランニングコストが安く、街中での取り回しも簡単。さらに良いことに、インテリアはワンクラス上のモデルと同じくらいよくできている。

8. ヒョンデi10
8. ヒョンデi10

室内の広さは十分にあり、一番下のグレードでもアップル・カープレイとアンドロイド・オートが装備されている。

ただし、エンジンやトランスミッションなどは兄弟車のキア・ピカントと同じで、特筆すべきところはない。

9. トヨタ・アイゴX

英国価格:1万6130ポンド(約325万円)~

以前はアイゴという名で販売されていたが、フルモデルチェンジでアイゴXを名乗るようになった。接尾辞の「X」はクロスオーバーの意味を含んでおり、理論上のベビーSUVである。

9. トヨタ・アイゴX
9. トヨタ・アイゴX

サイズは欧州向けのトヨタ車としては最小。Bセグメントのヤリスとプラットフォームを共有し、先代よりもやや大型化したが、まだまだAセグメントに収まっている。それでも後部座席には大人がしっかり座れるスペースがあり、トランク容量も231Lと十分な大きさだ。

乗り心地、快適性、静粛性はBセグメント車並みで、高速道路での安定性も高い。室内は明るく開放感がある。

しかし、加速性能はあまりよくない。AUTOCARがストップウォッチで計測した0-100km/h加速タイムは16.7秒だった。最高出力72psの1.0L 3気筒はトルクが著しく不足しており、甘ったるいフィーリングがある。

10. フィアット500

英国価格:1万6790ポンド(約338万円)~

SNSに独自のサブジャンルを生み出すほどの人気車。フィアット500は、パンダとメカニズムを共有する小さくてシンプルなクルマだが、パンダとは異なる魅力を備えている。

10. フィアット500
10. フィアット500

英国では、フィアットは若者向けのクルマとして宣伝している。この見た目に惹かれるなら、部品が安いし運転もエレガントで簡単なので、賢明な買い物と言える。

エンジンは1.0Lのマイルドハイブリッド1種類のみ。ハイブリッド車の種類をカレーに例えるなら、プラグインハイブリッド(PHEV)のメルセデスAMG SL 63は「ジャルフレージー」、マイルドハイブリッドのフィアット500は「コルマ」といったところだろうか。

というのも、最高出力70psのユニットでは、速さも迫力も活力もほとんど感じられないからだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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