自然の中で過ごすと気分が良くなるのに、しないのはなぜ? ベントレー環境財団についてのお話

公開 : 2024.06.16 08:05

少しだけ難しい? お話です。ベントレー環境財団は設立1周年を迎えるとともに、今回3つの組織が財団に参加したことを発表。これによりわずか12ヶ月間でパートナーは計10団体となりました。

最新の組織が財団に参加

「ハバブ」/「フォーラム・フォー・ザ・フューチャー」/「リニューアブル・ワールド」という最新の組織が財団に参加したことで、わずか12ヶ月でパートナーは10団体となり、次世代のために地球の保護と再生を支援するというベントレーの継続的な意欲をさらに反映したものとなったと述べている。

英国を拠点とする慈善団体ハバブ

企業、団体、地方自治体、地域団体を結びつけ、環境キャンペーンを展開している。昨年は49のプロジェクトを実施し、600万人以上の人々に環境問題についての考えを持つよう働きかけたという。

ベントレー環境財団
ベントレー環境財団

ハバブの世論調査によると、78%の人が自然の中で過ごすと気分が良くなるにもかかわらず、3分の1以上の人が週に1時間未満しか過ごしていないことがわかったと続け、財団の支援を受けて、ハバブは英国内にあるコミュニティ主導でつくられた緑地に人々を呼び込むことで、人々を自然に近づけることを計画しており、今夏から活動を開始する。

フォーラム・フォー・ザ・フューチャー

過去28年間、公正で再生可能な未来へのシフトを加速させるために活動してきた国際的な非営利団体だ。政府、企業、地域グループとの一連のパートナーシップを通じて、フォーラムは私たちが食料とエネルギーをどのように生産し、消費し、考えているかに注目してきた。

2021年に発表されたフォーラムの「ビジネス変革の羅針盤」では、企業に対し、持続可能性の課題に取り組み、その対応の中心に人と地球を据えるよう促した。

当財団は、このプロジェクトの新たな段階を支援し、企業が永続的な変化を促進するための改訂版ガイダンスを開発・共有するとともに、すでにその理論を実践している先駆的な企業の実例を紹介するという。

リニューアブル・ワールド

貧困にあえぐ人々のクリーンエネルギーへのアクセスを改善し、持続可能で強固な生計を立てる力を与え、気候変動の影響を緩和することで、人々の生活を変えることを可能にする。

同財団は、ネパール西部のバンケ国立公園で、生活、自然保護、安全性、持続可能性を向上させるクリーンエネルギー・アプローチを試験的に導入する「CLASSプロジェクト」を支援している。

ビヨンド100戦略の一環

業界をリードするベントレーのビヨンド100戦略の一環であるベントレー環境財団は、世界規模で持続可能なイニシアティブを支援するというベントレーの継続的なコミットメントを強調するものだと彼らは言う。

設立から12ヶ月の間に、財団の既存の7つのパートナーはすでに多くの重要なマイルストーンを達成し、その中には以下のようなものがある。

ベントレー環境財団
ベントレー環境財団

・ケニア、スペイン、ポルトガルにおける一連のシー・ツリーズ・プロジェクトは、20万本以上のマングローブの植林、1万5000平方メートルの海草の回復、地元雇用の創出につながった。

・シー・ツリーズと河川清掃チャリティ団体エバーウェーブは、BBCのドキュメンタリー番組「ブルー・ホライズン」シリーズでも紹介された。

・財団の資金援助により、バイオミミクリー・インスティテュートの「レイ・オブ・ホープ賞」は、10週間の賞金コンペティションから6ヶ月間の準備加速期間へと移行し、まもなく新たなスタートアップ企業が続々と発表される予定だ。

・その他、ブルー・マリン・ファンデーションはドミニカ共和国での科学探検を支援し、この投資により同国は水路の30%以上を保護することを約束した。

・タイのフォルクスワーゲングループとアウディ環境財団、フェリー・ポルシェ財団の協力により、毎月20トン以上の河川廃棄物の回収を開始する一方、新たな教育プログラムにより河川廃棄物問題に対する認識を高める予定。

・2024年5月、ベントレー環境財団はドローダウンの資本連合の発足を歓迎。インパクト・インベスターとフィランソロピストのためのこの新しいイニシアチブは、ジョナサン・フォーリー博士の監視の下、民間資本を戦略的かつ科学的根拠に基づいた気候変動解決策へと導く。

・最後に、イギリスのクルーにあるベントレー本社に近いところでは、ザ・リバーズ・トラストと共同で、バレー・ブルック川を再生するプロジェクトが進行中だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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