デイトナ24時間クラシック
2014.11.12〜16
デイトナ24時間クラシック・ミーティングが11月12日から16日まで開催された。このイベント、ヒストリック・スポーツカー・レーシング(HSR)が主催するもので、運営はル・マン・クラシックスを参考にしているという。
登場するマシンは、年式によりAからFまでの6グループに大別され、さらに各グループの中で細かにクラス分けされている。タイトルに用いられる「デイトナ24時間」を模して行われるメインイベントは40分間の耐久レースで、それを4ヒート行うもの。
メインのレースイベントに先立ち、著名なドライバーが参加するトークショーが金曜日に開催され、ブライアン・レッドマン、ヴィック・エルフォード、ヨッヘン・マス、そしてアルトゥール・メルツァリオなどが登場した。彼らは、このイベントに参加したドライバーのほんの一部であることは言うまでもない。
エントリーリストは58の国から参加した参加車で一杯になった。アメリカ以外ではヨーロッパからが多いが、遠くは、アルゼンチンやオーストラリアからのエントリーもある。
ローラT70ジーレックス・スペシャルをドライブするベルギーのマルク・デービスは、スイスのクリスチャン・トレーバーとのコンビで出場しグループAで優勝。ドイツのユルゲン・バルトとマウロ・カセディ駆るポルシェ907LH(ラングヘック)、同じくポルシェのスポーツプロトとしては、アメリカからの910、アルゼンチンからの906、英国のティム・サマーのブルーとイエローの塗り分けでお馴染みのフェラーリ365GTB/4もグループAでの参戦だ。
グループBでは3台のポルシェ935K3が注目されたが、レースではシェブロン勢に先を越されてしまう。グループCはロスマンズやレイトンハウスといった懐かしのポルシェ962たちが集まった。
‘90年代中心のグループDは予選1位のフェラーリ333SPが決勝に臨んだが、本番では調子が上がらずローラB2K/40が優勝。2000年代のスポーツプロトタイプで競われるグループEは、アウディR8がマセラティMC12を下して制した。グループFは、ポルシェ・ボクスターで出場したレイズマン組がグループDで優勝し2クラス制覇達成した。
今や伝統のイベントになったル・マン24時間クラシック。一方、このデイトナのクラシック・イベントは始まったばかりである。まだ手際よく、とまで行かなかったかもしれないが、数々のプログラムは好評だった。これからの発展が楽しみである。