ボローニャ・モーターショー
2014.12.06〜14
12月6日から14日まで、ボローニャの国際展示場でボローニャ・モーターショーが開催された。このショー、2輪・4輪の競技用、ロードユースを問わず、様々なタイプの車両が登場することでお馴染みのイベントだ。ホールの外でも各種のライブ・アクション・イベントが行われ、モトクロス、ドリフト、GTカーチャレンジのほか、フェラーリF1はG.フィジケラがデモランを行なった。このほかF1のピットストップを模してのタイヤ交換チャレンジなどが行われた。このショーは、最新のモデルだけを対象とするものではなく、幅広いセレクションで出品される貴重なクラシックカーを見ることができることでも知られている。
今回のショーはガッレリア・フェラーリとムゼオ・エンツォ・フェラーリから19台ものフェラーリが持ち込まれた。その内訳は、トゥーリング製ボディを持つ166インテル・クーペをはじめ、166MM/53ベルリネッタ、250GT PFクーペ、275GTB/4やレアなディーノ206GT、F1マシンやGTレース出場車などが続く。そのリストの最後を飾ったのは現行モデルのF12ベルリネッタと458スペチアーレだ。広い展示スペースも狭く感じるほどで、人気のF1シミュレーターには長蛇の列ができる人気ぶりだった。
やや狭いスペースに押し込まれた感のあるマセラティは、最新のギブリとクアトロポルテだけでなく6C/34モノポスト、420M“エルドラード”モノポスト、ティーポ63“バードケージ”などが出品された。ランボルギーニは、ミウラSVと最新のアヴェンタドールやウラカンを同じブースに展示。ワイルドなクルマがお好きな方には、カーボン地肌に様々なエアロパーツで武装したパガーニ・ゾンダRがその期待に応える。同じホールでは、滅多に見ることのできない往年のバンディーニやスタンゲリーニも展示されていた。
WRCでの活躍が記憶に残るランチア・ストラトスのブースの近くには、同じく往年の名車アルピーヌA110がディスプレイされた。ポルシェ・クラブ・イタリアは4輪駆動の959を含む数々の911を出品。アルファ・ロメオは、ジュリエッタ・スプリント・ヴェローチェやSZ、155GTAスーパーツーリズモ、GTVカップカーなどと共に、8Cや最新モデルのジュリエッタ・スプリント、そして4Cなどを展示する。
真新しいコンセプトカーやプロトタイプたちも、新旧のレーシングモデルやラリーカーと共に会場内のあちこちで展示された。クルマに関したほとんどが揃い、エンスージァストにとって楽しいショーであることは確かである。
ランチア・ストラトスのブースにはワークスを始め様々なタイプを展示。
ストラトスの横にはアルピーヌ・ルノーA110が並べられた。
エスコート、131、インテグラ―レと往年のラリーカーが大集合。
ランチア037ラリーのグループB仕様も、実戦機の迫力ある姿を披露した。
911のラリー・バージョンはポルシェ・クラブ・イタリアが持ち込んだ。
イタリア国内戦を闘ったマルティニ・カラーのエスコートもやってきた。
フェラーリ・ブースの中央にはガレリア所蔵の126C2とF1-89(640)を展示。
288GTOが展示されたフェラーリ・ブースには、簡単な背景が配された。
ヒストリック・モデルは166インテル・クーペと166MM/53を展示。
スーパーアメリカと456M GTという微妙なモデルがなぜか並ぶ。
こちらもガッレリアに収まるプロモーション用で未使用の360 N-GT。
会場にはさり気なく往年の名作であるテクノPA123/3が置かれていた。
マセラティ・ブースの重鎮役は6C/34モノポスティが担当する。
インディ用のマセラティ420Mエルドラード・モノポスティも持ち込まれた。
バードケージ最終進化型といえるティーポ63は、独創的な姿を見せた。
ランボルギーニは最新型のウラカンを中心にサイドをミウラで固めた。
イベントには欠かせないウラカンのポリツィア仕様が早くり展示された。
パガーニはカーボンの塊といえる迫力あふれるゾンダRは大注目だった。
イタリアで人気の高いスマートだけに、ボローニャでも早速新型を展示。
ジャガーもデビュー間もないXEをボローニャに持ち込んだ。
日産はパルサー・ニスモ・コンセプトとGT-Rを中心に据えて展示。
アールヌーボー期のアルファ・ロメオ6C1750GSもさりげなく並ぶ。
虫ファンに人気の高いバンディーニ750スポルト・シルーロも参加。
エレガントなスタイルが特徴のスタンゲリーニ1100 アッラ・ドーロ。
コメント