フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在

公開 : 2024.06.22 20:25

スペック

レイアウト

プラットフォームはステランティス最新のe-CMP2で、剛性を高める統合バッテリー設計を用いる。他励同期モーターはフロント横置きで、前輪駆動だ。

サスペンションはじつにシンプルで、フロントがストラット、リヤがトーションビーム+パナールロッド。前後重量配分は、実測で56:44だった。

パワーユニット

プラットフォームはステランティス最新のe-CMP2で、フロント横置きモーターの前輪駆動。テスト車の前後重量配分は、実測で56:44だ。
プラットフォームはステランティス最新のe-CMP2で、フロント横置きモーターの前輪駆動。テスト車の前後重量配分は、実測で56:44だ。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:他励同期式電動機
駆動用バッテリー:リチウムイオン(ニッケル・マンガン・コバルト)・400V・54.0/50.8kWh(グロス値/ネット値)
最高出力:156ps/4070-7500rpm
最大トルク:26.5kg-m/500-4060rpm
最大エネルギー回生性能(推定値):100kW
許容回転数:-rpm
馬力荷重比:102ps/t
トルク荷重比:17.4kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4171mm
ホイールベース:2562mm
オーバーハング(前):846mm
オーバーハング(後):763mm

全幅(ミラー含む):1990mm
全幅(両ドア開き):3500mm

全高:1571mm
全高:(テールゲート開き):2050mm

足元長さ(前席):最大1060mm
足元長さ(後席):610mm
座面~天井(前席):最大1000mm
座面~天井(後席):940mm

積載容量:360~1231L

構造:スティールモノコック
車両重量:1520kg(公称値)/1587kg(実測値)
抗力係数:0.32
ホイール前・後:7.0×18
タイヤ前・後:215/55 R18 99V
グッドイヤー・エフィシエントグリップ・パフォーマンス2
スペアタイヤ:なし(パンク修理剤)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比
リダクション比:8.7:1 
1000rpm時車速:15.0km/h
113km/h/129km/h時モーター回転数:7489rpm/8559rpm

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:5.5km/kWh
ツーリング:5.3km/kWh
動力性能計測時:3.2km/kWh

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/kWh
中速(郊外):-km/kWh
高速(高速道路):-km/kWh
超高速:-km/kWh
混合:6.6km/kWh

公称航続距離:406km
テスト時航続距離:278km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:トーションビーム+パナールロッド/コイルスプリング

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.8回転
最小回転直径:11.0m

ブレーキ

前:302mm通気冷却式ディスク
後:268mmディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動・センターコンソール左側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):71dBA
48km/h走行時:59dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:67dBA

安全装備

ABS/ESP/HSA/アクティブセーフティブレーキ/LKA/FCW
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温10℃
0-30マイル/時(48km/h):3.8秒
0-40(64):5.1秒
0-50(80):6.8秒
0-60(97):8.8秒
0-70(113):11.5秒
0-80(129):14.9秒
0-90(145):19.2秒
0-402m発進加速:17.0秒(到達速度:137.4km/h)
0-1000m発進加速:31.5秒(到達速度:150.6km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ルノーメガーヌE−テックEV60テクノ(2022年)
テスト条件:湿潤路面/気温14℃
0-30マイル/時(48km/h):3.2秒
0-40(64):4.3秒
0-50(80):5.4秒
0-60(97):6.9秒
0-70(113):8.6秒
0-80(129):10.7秒
0-90(145):13.4秒
0-402m発進加速:14.5秒(到達速度:154.5km/h)
0-1000m発進加速:27.0秒(到達速度:164.5km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):2.6秒

30-50(48-80):3.0秒

40-60(64-97):3.7秒

50-70(80-113):4.7秒

60-80(97-129):6.0秒

70-90(113-145):7.7秒

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温10℃
30-0マイル/時(48km/h):8.6m
50-0マイル/時(80km/h):22.7m
70-0マイル/時(113km/h):44.5m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.73秒

ライバルの制動距離

ルノー・メガーヌE-テックEV60テクノ(2022年)
テスト条件:湿潤路面/気温14℃
30-0マイル/時(48km/h):8.6m
50-0マイル/時(80km/h):23.0m
70-0マイル/時(113km/h):46.0m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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