インテリア全面改良 BMW新型「X3」乗り心地と安定性も向上 約980万円から年内発売へ
公開 : 2024.06.20 18:05
BMWがミドルクラスSUV「X3」の新型を発表した。内外装を刷新し、全車ハイブリッド化、高性能モデル「M50」は398馬力を発生する。インテリアはミニマムなレイアウトに生まれ変わった。
第4世代へフルモデルチェンジ
第4世代となる新型BMW X3が登場した。内外装は刷新され、シャシーも大幅にアップグレードされた。ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)が用意されている。
ドイツの自動車メーカーであるBMWは6月19日、ミドルクラスSUV「X3」の新型を欧州で発表した。ドイツ向けの価格は5万7900ユーロ(約980万円)からで、今年後半より欧州と米国で発売される予定だ。
X3は昨年、世界販売台数35万台を達成するなどBMWの人気モデルとなっている。今回の新型はフルモデルチェンジと位置づけられるが、基本的には2017年から販売されている現行型(G01)を改良・発展させたものだ。
引き続きCLARプラットフォームを使用するが、「さらに幅広い走行特性と乗り心地の向上」を追求し、広範囲に及ぶ改良が施されているという。
まずサスペンションを見直し、トレッド幅を23mm拡大した。フロントのロールバー・マウントの剛性を高め、リアアクスルのマウントも強化して安定性の向上を図った。デュアルピニオン・ステアリングは新しいベルト駆動式に変更され、オプションとしてアクティブ・ダンパーを設定する。
最新型EVは来年登場予定
パワートレインとしては、迅速な出力供給と効率性の向上を目指し、PHEVを除く全車に48Vマイルドハイブリッドが導入された。
ベースグレードの「20 xドライブ」は、最高出力208ps の2.0L 4気筒ガソリンエンジンを搭載し、0-100km/h加速7.8秒を達成する。「20d xドライブ」は2.0L 4気筒ディーゼルエンジンで最高出力197ps、0-100km/h加速7.7秒を実現。2025年夏には直6ディーゼルも追加されるという。
PHEVの「30e xドライブ」は、2.0L 4気筒ガソリンエンジンと8速ステップトロニックAT、電気モーターを搭載し、合計出力299psを発生する。電気のみでの航続距離はWLTPサイクルで81~90kmとされ、11kWのAC充電器が標準装備となる。
Mパフォーマンスモデルの「M50 xドライブ」は、3.0L直6ツインターボガソリンエンジンから最高出力398psを引き出し、0-100km/h加速4.6秒を実現する。
2025年には新プラットフォームをベースとするBEV仕様(ノイエ・クラッセXコンセプトの市販版)が登場するため、中国生産のiX3は一旦ラインナップから外れた。