フォードの定番SUVも電動へ! 新型エクスプローラーへ試乗 VWの技術を採用 快適性は競合以上

公開 : 2024.07.05 19:05

ベストセラーへ返り咲くための大きな1歩

ステアリングホイールには、ID.4などと同じ、タッチセンサー式のパネルがある。これも、本家と同様に反応がイマイチ。後発のフォードは、採用を見送っても良かったように思う。

インテリアは、レイアウトなどを観察すると、MEBプラットフォーム由来であることがわかる。大人が快適に過ごせる空間はあるが、内装素材にはコスト削減の結果が漂う。プジョーE-3008の方が、触感も含めて印象は勝るだろう。

フォード・エクスプローラー・エクステンデッドレンジRWD プレミアム(欧州仕様)
フォード・エクスプローラー・エクステンデッドレンジRWD プレミアム(欧州仕様)

英国人には、定番ブランドの1つといえるフォード。多くの家族にとって、新型エクスプローラーが最初のバッテリーEVになる可能性は高い。

扱いやすいサイズで、クラスの平均以上に運転を楽しめ、ロングレンジ版は航続距離も優秀。クラス平均以下の内装という特徴も受け継いではいるが、再びフォードがベストセラー・ブランドへ返り咲くための、大きな1歩といえるだろう。

ちなみにもう1台、フォードはMEBプラットフォームをベースにしたバッテリーEVを計画中。こちらは、懐かしいカプリの名前が復活する予定だ。

フォード・エクスプローラー・エクステンデッドレンジRWD プレミアム(欧州仕様)のスペック

英国価格:4万9975ポンド(約999万円)
全長:4460mm
全幅:1870mm
全高:1600mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:6.4秒
航続距離:569km
電費:6.7km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:2102kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
バッテリー:77kWh(実容量)
急速充電能力:135kW
最高出力:286ps
最大トルク:55.4kg-m
ギアボックス:1速リダクション(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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