小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ

公開 : 2024.06.25 18:05

アウディのコンパクトモデル「RS3」がニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで新記録を達成。ドライブトレインを強化し、俊敏性を大きく高めたという。

コーナリング性能が向上

アウディは6月21日、改良新型「RS3」のプロトタイプを欧州で公開した。走行性能を高めた結果、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのラップレコードを達成したという。

発表によると、改良新型RS3セダンのプロトタイプは、全長20.8kmの同サーキットで7分33秒123のラップタイムを記録したとされる。これはホンダシビック・タイプRより11秒速く、また現行型RS3より2秒速いタイムだ。

改良新型アウディRS3のプロトタイプ
改良新型アウディRS3のプロトタイプ    アウディ

価格はまだ発表されていないが、今年8月末から欧州で販売開始予定だ。

RS3はCセグメント・ハッチバック/セダンのA3をベースとする高性能モデルで、今回の改良ではドライブトレインやシャシー制御技術が強化されている。

ブレーキ・トルクベクタリングを搭載し、コーナーでのステアリング操作を軽減するという。また、トルクベクタリングとスタビリティ・コントロール、アダプティブ・ダンパーを制御するソフトウェアも横方向への力にうまく対処できるよう調整された。

2.5L直列5気筒ターボエンジンは、現行型と同等の最高出力400ps、最大トルク51.0kg-mを発生する。変更が加えられたかどうかはまだ明らかではない。タイヤはピレリのPゼロ・トロフェオRのセミスリックタイヤを履く。

スタイリングもまだ完全公開されていないが、フロントエンドがシャープな造形になり、ロゴの配置も変わったようだ。リアエンドはシンプルになり、Q6 eトロンに似たグラフィックのライトが採用された。リアバンパー下部のミッドセクションには、空力性能を高めるディフューザーのようなものが確認できる。

インテリアでは、新たにスクエア形状のステアリングホイールを採用する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事