マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
公開 : 2024.06.29 20:25 更新 : 2024.06.30 13:00
快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆
マクラーレンは、主流となるスーパーカーが容認される境界線を探っている。主要なクライアントが、よりハードコアなモデルをどれくらい望んでいるのか、またその意見をどこまで取り入れるかを検討した。
そうした顧客は、ロングテールのような野生味やドラマティックさと、GTのようなツーリングマナーが共存することを望んだ。そこでマクラーレンは、明らかに前者を高めたが、後者はそこまで追求しなかった。
言ってしまえば、よほどスムースな路面でなければ、750Sのサスペンションはコンフォートモードに入れっぱなしにすべきだ。それでも、大きめの入力があると、硬さや身じろぎが出るし、きつい凹凸では衝撃音も発生する。
平坦な路面で速度を上げるなら、スポーツハンドリングモードも使える。タイヤの高い接地性がキープされ、ボディはタイトなコントロールで水平を保つようになる。
硬くなったエンジンとアクスルのマウントは、カーボンタブに反響するバイブレーションを増している。騒音計は、113km/h巡航時に79dBAを指したが、これはスーパーカーとしても大きいほうだ。720Sは75dBA、296GTBは75dBA、コルベットZ06は77dBAだった。