【既に日本完売のマセラティ】 MC20にレース復活20周年を祝う2つの限定モデル イコーナ/レッジェンダ

公開 : 2024.06.26 17:45

MC20レッジェンダ

歴史は、その車名に象徴されている。

ネロ・エッセンツァとデジタル・ミント・マットのカラーリングは、ヴィタフォンレーシングチームの「MC12 GT1」のボディカラーを踏襲したものであるという。

マセラティの限定モデル「MC20イコーナ」/「MC20レッジェンダ」
マセラティの限定モデル「MC20イコーナ」/「MC20レッジェンダ」

このマシンは、スパ24時間レースで3回の優勝と2回の準優勝という歴史的な偉業を成し遂げた。

「MC20レッジェンダ」のフォーリセリエの特徴は、ネロ・オパーコとトライデント・デジタル・ミントのホイールキャップを備えたネオ・ルシド製のアルミホイールをはじめ、グリル、ドア、Cピラーに配された黄色のトライデントロゴ、そして黒く塗装されたブレーキキャリパーだ。

2つのスペシャルシリーズのフォーリセリエのパッケージは、レーシングスタイルのインテリアによって完成され、軽量の4ウェイ・モノコック・レーシング・シート(「MC20イコーナ」はシルバー地に黒/ブルー、「MC20レッジェンダ」はシルバー地に黒)のヘッドレストの中央には、モデルによって「Icona」または「Leggenda」の文字とともにトライデントの刺繍が施されている。

パワフルなネットゥーノエンジンを覆うカバーには、それぞれ20台限定生産(20分の1の意)であることを表す「ICONA. UNA DI 20」または「LEGGENDA. UNA DI 20」と記された。

その他の特長

両車のインテリアには、洗練されたソナス・ファベール・サウンドシステムが搭載されている。

そのほか、カーボンファイバー製インテリア・パッケージ、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(E-LSD)、段差を乗り越える際などに車高を上げることが可能なサスペンション・リフター、安全運転支援システムのブラインド・ストップ・システムとリア・クロスパス・システム、そしてフロントとトランクのマットなど、両バージョンに共通する装備が施されているという。

マセラティの限定モデル「MC20イコーナ」/「MC20レッジェンダ」
マセラティの限定モデル「MC20イコーナ」/「MC20レッジェンダ」

「MC20イコーナ」と「MC20レッジェンダ」は、伝説的な「MC12 GT1」とともに、レースシーンにおけるマセラティの黄金時代幕開けからの20周年を祝う。

「MC12 GT1」は、2004年から2010年にかけて、FIA GT選手権で27勝を挙げた。スパ24時間レースでは3度の栄冠に輝き、ヴィタフォンレーシングチームとともに6度のチームチャンピオンを獲得した。

また、2度のFIA GT1世界選手権を含む5度のドライバーズチャンピオン、2度のコンストラクターズチャンピオンにも輝いたとマセラティは述べた。

2004年、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした「MC12ストラダーレ」は、マセラティのレースへの情熱に弾みをつけ、車名の「MC」は “マセラティ・コルセ”の略であり、「12」はV12エンジンを意味するものであった。

フェラーリ由来のV型12気筒エンジンを搭載し、最高速度は330km/h、0-100加速は3.8秒を誇る、「MC12ストラダーレ」は、当時の歴史においてマセラティが生産した最速の市販車であり、生産台数はわずか50台であったと語る。

今日「MC12」による栄光のストーリーとマセラティのスポーティなスピリットと卓越性を追求するDNAは、父から子へ受け継がれるかのように、「MC20 イコーナ」と「MC20 レッジェンダ」へと受け継がれている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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