本家が作らない「トラック仕様」ディフェンダー オランダ発の高度な改造車、約3000万円で登場

公開 : 2024.06.27 18:05

オランダのコーチビルダーがランドローバー・ディフェンダー130のピックアップトラック仕様を公開した。ボディを切り落として荷台を備えている。カラーやトリム、装飾などのカスタマイズ性は高いという。

ディフェンダー130をピックアップトラックへ

大型SUVのランドローバー・ディフェンダーをピックアップトラックに改造する企業が現れた。本家ランドローバーがなかなか作らないことから、諦めかけていたファンも多いだろう。

オランダのコーチビルダーであるヘリテージ・カスタムズ社は、ランドローバー・ディフェンダー130をベースとする「ヴァライアンス・ピックアップ(Valiance Pickup)」を公開した。

ヘリテージ・カスタムズ社のヴァライアンス・ピックアップ
ヘリテージ・カスタムズ社のヴァライアンス・ピックアップ    ヘリテージ・カスタムズ社

著名なデザイナー、ニールス・ファン・ロワ氏が設立した同社は、今年初めにディフェンダー90のコンバーチブル仕様を生産開始して注目を集めた。今回の最新作ではさらなる発展を目指している。

ヴァライアンス・ピックアップは、ディフェンダーのロングモデルである130をベースに、「細部にまで細心の注意を払って」社内で設計されたという。

改造の技術的な詳細については明らかにされていないが、キャビン後部を切り落とし、3列目シートとトランクの部分を荷台に変更しているようだ。

内外装のカラーやトリムはカスタマイズ可能で、20インチまたは22インチのヘリテージ・カスタム・ホイールを用意。4本出しマフラーやデカールキットも装着できる。

ヘリテージ・カスタムズ社は、オーナーが「道路と砂漠の王様のように感じる」ように仕上げたと述べ、オフロード性能は従来と変わらないことを示唆した。

英国向けの価格は15万7000ポンド(約3180万円)から。この価格には、ベース車のディフェンダー130 XダイナミックSEの車両価格も含まれている。

ランドローバーは以前、ディフェンダーのピックアップトラック仕様の投入の可能性を示唆したことはあるが、生産開始時期など明確な意思を示したことはない。

ヘリテージ・カスタムズ社は、ヴァライアンス・ピックアップの生産予定台数を公表していない。以前とディフェンダー90のコンバーチブルは5台だけ生産すると述べていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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