面白さで他を「圧倒」 ランボルギーニ・ウラカン・ステラート ベスト・ドライバーズカー賞 AUTOCARアワード2024

公開 : 2024.07.12 19:05

NA V10エンジンが融合 忘れ難い体験

そしてランボルギーニだから、5.2L V型10気筒エンジンという、シャシー以上の宝石も載っている。歴代のウラカンにも同じユニットは積まれてきたが、ベスト・ドライバーズカー選手権で優勝するまでには至らなかった。

しかし、新しい組み合わせが見事な成果を生み出した。優雅といえる操縦性のシャシーに、自然吸気のV10エンジン、デュアルクラッチATが融合し、忘れ難い運転体験が創出された。

ランボルギーニ・ウラカン・ステラート(英国仕様)
ランボルギーニ・ウラカン・ステラート(英国仕様)

ウラカン・ステラートは、2023年の審査員、全員の共感を誘った。どんな道でも、どんな天気でも有能な、スーパーカーが登場したのだ。グリップ力と姿勢制御を緩めることで、能力の幅が広く楽しいランボルギーニが完成するとは、想像していなかった。

偶然の賜物なのかもしれない。コレクターだけを喜ばせるような、販売になったことも否定はできない。

新しいレブエルトにも、ウラカン・ステラートへ近い動的特性が与えられているように思う。恐らくランボルギーニは、どんなスーパーカーを開発しているのか、早い段階で正確に理解していたようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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