EVの「ゲームチェンジャー」 ヒョンデ・アイオニック5 N ベスト・パフォーマンス賞 AUTOCARアワード2024

公開 : 2024.07.13 19:05

電動でも高次元な運転体験は叶えられる

AUTOCARのスタッフの間では、このN e-シフトとNアクティブサウンド+と名付けられた機能に対して、意見が別れた。運転体験を、本当に向上させるものかどうかで。

シリアスなドライバーといえる2人は、大幅に引き上げられていると評価した。筆者はバッテリーEVらしい線形的な加速や、静けさが好ましいと感じた。

ヒョンデ・アイオニック5 N(英国仕様)
ヒョンデアイオニック5 N(英国仕様)

どちらの意見にも対応できるよう、アイオニック5 Nでは、賢明にもオン/オフを選べるようにしてある。タッチモニターでメニューを掘り下げれば、想像以上に多様なカスタマイズが可能だ。

加えて、高性能なバッテリーEVとしてだけでなく、完成度の高さから、日常的に乗りたいクルマにも仕上がっている。ダンパーをソフトにすれば、驚くほど乗り心地は快適。航続距離は充分長く、急速充電能力も高い。

バッテリーやモーターの技術に合わせて、バッテリーEVの進化は止まらないだろう。それでもアイオニック5 Nは、電動パワートレインが高次元な運転体験を叶えることを証明した初のモデルとして、歴史へ残るに違いない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

AUTOCARアワード2024の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事