ルノー・セニック 詳細データテスト 及第点の走り 長い航続距離 乗り心地や質感は今後の向上に期待

公開 : 2024.07.06 20:25  更新 : 2024.07.13 15:21

スペック

レイアウト

基本的なメカニズムは、2022年に登場したハッチバックモデルのメガーヌE-テックと同一。CMF-EVプラットフォームは、日産アリアとも共通だ。バッテリーは、このクラスでは群を抜いて大きい。

レイアウトはクラス標準とでもいうべき一般的なもので、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク。テスト車で計測した前後重量配分は54:46だった。

パワーユニット

基本的なメカニズムは、メガーヌE-テックと同一。バッテリーは、このクラスでは群を抜いて大きい。テスト車の前後重量配分は、実測で54:46だ。
基本的なメカニズムは、メガーヌE-テックと同一。バッテリーは、このクラスでは群を抜いて大きい。テスト車の前後重量配分は、実測で54:46だ。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:他励同期式電動機
駆動用バッテリー:リチウムイオン(ニッケル・マンガン・コバルト)・水冷・400V・91.0/87.0kWh(グロス値/ネット値)
最高出力:218ps/5473-11688rpm
最大トルク:30.6kg-m/100-4714rpm
最大エネルギー回生性能(推定値):-kW
許容回転数:-rpm
馬力荷重比:118ps/t
トルク荷重比:16.5kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4470mm
ホイールベース:2785mm
オーバーハング(前):842mm
オーバーハング(後):843mm

全幅(ミラー含む):2085mm
全幅(両ドア開き):3660mm

全高:1572mm
全高:(テールゲート開き):2060mm

足元長さ(前席):最大1110mm
足元長さ(後席):720mm
座面~天井(前席):最大1050mm
座面~天井(後席):950mm

積載容量:545~1670L

構造:スティールモノコック
車両重量:1853kg(公称値)/1916kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前・後:8.5×20
タイヤ前・後:235/45 R20 100H
ミシュランEプライマシー
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比
リダクション比:9.7:1 
1000rpm時車速:13.7km/h
113km/h/129km/h時モーター回転数:8250rpm/9450rpm

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:5.8km/kWh
ツーリング:4.8km/kWh
動力性能計測時:2.4km/kWh

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/kWh
中速(郊外):-km/kWh
高速(高速道路):-km/kWh
超高速:-km/kWh
混合:5.6km/kWh

公称航続距離:610km
テスト時航続距離:504km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:-回転
最小回転直径:10.9m

ブレーキ

前:350mm通気冷却式ディスク
後:230mmドラム
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電気式自動・ステアリングホイール右側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):72dBA
48km/h走行時:58dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:68dBA

安全装備

ABS/ESC/AEB/EBA/LKA/RCTA
Euro N CAP:5つ星
乗員保護性能:成人88%/子供89%
交通弱者保護性能:77%
安全補助装置性能:85%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温16℃
0-30マイル/時(48km/h):3.8秒
0-40(64):5.1秒
0-50(80):6.4秒
0-60(97):8.1秒
0-70(113):10.1秒
0-80(129):12.7秒
0-90(145):15.9秒
0-100(161):19.8秒
0-402m発進加速:16.4秒(到達速度:147.7km/h)
0-1000m発進加速:29.4秒(到達速度:173.5km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
スコダ・エンヤックiV80(2021年)
テスト条件:乾燥路面/気温21℃
0-30マイル/時(48km/h):3.2秒
0-40(64):4.5秒
0-50(80):6.1秒
0-60(97):8.3秒
0-70(113):11.0秒
0-80(129):14.5秒
0-90(145):19.2秒
0-100(161):31.3秒
0-402m発進加速:16.6秒(到達速度:136.6km/h)
0-1000m発進加速:30.6秒(到達速度:160.8km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):2.5秒

30-50(48-80):2.6秒

40-60(64-97):3.0秒

50-70(80-113):3.8秒

60-80(97-129):4.6秒

70-90(113-145):5.7秒

80-100(129-161):7.1秒

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温16℃
30-0マイル/時(48km/h):9.0m
50-0マイル/時(80km/h):23.9m
70-0マイル/時(113km/h):46.9m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.56秒

ライバルの制動距離

スコダ・エンヤックiV80(2021年)
テスト条件:乾燥路面/気温21℃
30-0マイル/時(48km/h):8.5m
50-0マイル/時(80km/h):23.4m
70-0マイル/時(113km/h):45.4m

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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