V8ツインターボで640馬力 アウディ最強の高級SUV「RS Q8」 スポーティーな内外装デザイン採用
公開 : 2024.06.28 18:05
アウディの旗艦SUV「RS Q8」の改良新型が発表された。新モデル「パフォーマンス」では640馬力の4.0L V8ツインターボを搭載。23インチ鍛造ホイールやアルカンターラ張りの内装などスポーティな仕上がりに。
改良で新モデル「パフォーマンス」設定
最高出力640psのV8ツインターボを搭載する高性能SUVが登場した。欧州では15万5700ユーロ(約2660万円)から発売される。
アウディは6月25日、フラッグシップSUV「RS Q8」の改良新型を発表した。内外装デザインを一部変更したほか、新たに最上位モデルとして「パフォーマンス(Performance)」を追加した。アウディ史上最もパワフルな量産エンジン車となる。
RS Q8は標準のQ8をベースに、アウディ・スポーツ部門がチューニングを施した高性能バージョンで、これをさらに強化したのがRS Q8パフォーマンスだ。
改良新型のRS Q8は、48Vマイルドハイブリッドの4.0L V8ツインターボガソリンエンジンで最高出力600ps、最大トルク81.5kg-mを発生する。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は電子制御により250km/hに制限されるが、オプションで280km/hまたは305km/hまで引き上げることができる。
新たに設定されたRS Q8パフォーマンスでは、最高出力640ps、最大トルク86.6kg-mを発生。0-100km/h加速はわずか3.6秒に短縮される。
いずれもアウディのティプトロニック8速ATと四輪駆動システムを装備している。セルフロック式センターデフを搭載し、エンジン出力を前後40:60の比率で分配するとともに、アンダーステアを低減し、コーナリングの精度を高める。
また、RS Q8パフォーマンスでは背圧を低減した軽量エグゾーストシステムを採用し、「よりスポーティで刺激的なサウンド」を生み出すという。
軽量23インチ鍛造ホイールも用意
RS Q8では、アダプティブ・エア・サスペンションとローンチ・コントロール・システムを標準装備する。車高は最大90mm調整可能だ。
また、48Vリチウムイオンバッテリーの電源を使用したロール制御システム(オプション)により、乗り心地を向上させるとともにコーナリング時のロールを抑える。
スタイリングとしては、新しいハニカム構造を備えたグリル、エアインテーク、ブラックのトリムにより力強さと軽快感を演出している。大型のリアディフューザー、楕円形マフラー、マットゴールドの22インチ・アルミホイール、「RS」バッジも標準車との違いを際立たせる。
両車、マトリクスLEDヘッドライトとカスタマイズ可能なOLEDリアライトを標準装備する。
インテリアでは、12.3インチのデジタルメータークラスターをアップグレードし、マニュアルモード用のシフトチェンジ・インジケーターを搭載した。
ダッシュボード中央部にはインフォテイメント(10.1インチ)とクライメートコントロール(8.6インチ)の2枚のスクリーンが備わる。
RS Q8パフォーマンス専用のオプションとして、標準より5kg(4本で合計20kg)軽量な23インチ鍛造ホイールが用意されている。スポークデザインはモータースポーツに影響を受けたもので、ブレーキの冷却性能向上に効果があるという。タイヤはウェット路面でも優れたグリップを発揮するというピレリPゼロ(295/35 R23)を選択できる。
ドイツでの価格は、RS Q8が14万1900ユーロ(約2430万円)から、RS Q8パフォーマンスが15万5700ユーロ(約2660万円)からで、6月27日より注文受付を開始している。