【日本市場にジャストサイズのレンジ】 ランドローバー・レンジローバー・イヴォークPHEVに試乗

公開 : 2024.07.04 17:45

高額さも納得できる背景

乗り心地もちょっと気になる点があった。車重の関係もあるのだろうか、少々サスペンションのセッティングが硬めなので、ヒョコヒョコ跳ねる感覚がある。

大きな入力が入るとガンッと衝撃がくるので、お世辞にも乗り心地がいいとはいえないかもしれない。しかし、先述のとおりシートの出来がすばらしいので、身体にまでは直接的に衝撃が伝わりにくいのがいいところ。厚みのあるシートが、乗り心地を補っているように感じた。

ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク・オートバイオグラフィーPHEV P300e試乗
ランドローバーレンジローバー・イヴォーク・オートバイオグラフィーPHEV P300e試乗

レンジローバーに限らず、昨今のクルマはどんどん大型化しているので、正直レンジローバーブランドのクルマでは日本の道は狭すぎると感じる場面が多いだろう。

しかし、この唯一無二ともいえるモダンラグジュアリー感が味わえるのはレンジローバー最大の魅力。そういった点では、大きさも含めこのイヴォークは日本の道に一番合っているレンジローバーともいえる。

ブランドのエントリーモデルであると同時に、ただ単にサイズが小さくなった高級SUVと考えれば、多少の高額さも納得できる。

ほかのプレミアムブランドと比べても、ラグジュアリー感と悪路走破性をこれだけ高次元でバランスさせたコンパクトSUVはなかなか存在しない。

それは乗り込んだ瞬間にわかる上品なデザインや、シートの座り心地だけでも感じられるはず。それだけ魅力があるモデルだといえるだろう。

試乗車のスペック

価格:1036万円(25MYモデルは964万円)(税込 オプションなし)
全長×全幅×全高:4380×1905×1650mm
燃料消費率:12.7km/L(WLTCモード)
駆動方式:AWD
車両重量:2210kg
パワートレイン:直列3気筒1498cc+ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:200ps/5500~6000rpm
最大トルク:28.55kg-m/2000~4500rpm
モーター原動機前部:1
定格電圧:220-360V
定格出力:40kW
最高出力:109ps/10000rpm
最大トルク:26.51kg-m/2500rpm
ギアボックス:8速オートマティック
タイヤサイズ:235/50R20(フロント)235/50R20(リア)

ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク・オートバイオグラフィーPHEV P300e試乗
ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク・オートバイオグラフィーPHEV P300e試乗

記事に関わった人々

  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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