【日本での欠点はボディサイズぐらい?】 ランドローバー・レンジローバーSV P510e 目下PHEV強化中

公開 : 2024.07.15 17:45

いいところばかりがどうしても目立ってしまう

レンジローバー最大の魅力は、やはりその独特な乗り心地だろう。

たゆたうと表現したくなるほど、ゆったりとした乗り心地で、どんな小さな凹凸もいなしてしまう懐の深さ。それでいて、決してクルマ酔いするような不快な動きではない。これが最高級SUVなのだと感じられる、レンジローバーでしか味わえない乗り心地。

ランドローバー・レンジローバーPHEV SV P510e試乗
ランドローバー・レンジローバーPHEV SV P510e試乗

重厚感があり、極めてソフトなのにコシがある。この乗り味だけでもレンジローバーを購入する価値があるとも思える、唯一無二の魅力だ。

いいところばかりがどうしても目立ってしまうレンジローバーPHEVだが、欠点をあげるとすれば日本ではどうしても持て余してしまうボディサイズくらいか。

重量税やタイヤ消耗の早さなども挙げられるかもしれないが、このあたりを気にせず乗れる人たちのクルマだ。そんな野暮なことは考えないほうがいいだろう。しかし、ボディサイズはどうにもならないので、駐車スペースなどに気を遣う場面はあるかもしれない。

そんな完璧に近い5代目レンジローバーだが、多彩な電動パワートレインが用意されていることも特徴だ。ガソリン仕様では今回試乗したPHEVのほかに、4.4LのV8ターボ+MHEV(マイルドハイブリッド)が出力違いで2種類。

ディーゼル仕様は3L直6ターボ+MHEV。そして今後登場予定のBEVと、すべて電動車でラインナップが形成されている。多様なニーズに応えられる点も完璧。まさに、キング・オブ・SUVといえるだろう。

試乗車のスペック

価格:2551万円(税込 オプションなし)
全長×全幅×全高:5060×2005×1870mm
駆動方式:AWD
車両重量:2900kg
パワートレイン:直列6気筒2993cc+ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:400ps/5500~6500rpm
最大トルク:56.1kg-m/2000~5000rpm
モーター最高出力:143ps/2950rpm
モーター最大トルク:28.0kg-m/1000~2900rpm
システム最高出力:510ps
システム最大トルク:71.4kg-m
ギアボックス:8速オートマティック
タイヤサイズ:285/45R22(フロント)285/45R22(リア)

ランドローバー・レンジローバーPHEV SV P510e試乗
ランドローバー・レンジローバーPHEV SV P510e試乗

記事に関わった人々

  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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