【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表

公開 : 2024.07.01 17:45

逞しく現代的なデザイン

第4世代となる新型コンチネンタルGTスピードは、1952年のRタイプコンチネンタル以来、ベントレーの伝統とされてきた3つの重要なデザインを継承した。

まずは、2ドアのモダンベントレーを踏襲した「眠れる野獣」のようなフォルムだ。逞しさの中にリラックスした雰囲気が漂い、くっきりと力強い体躯は自信に溢れ、内に秘めたパワーを予感させると彼らは表現した。

ベントレー新型コンチネンタルGT/GTCスピード
ベントレー新型コンチネンタルGT/GTCスピード

ベントレーのデザイナーの言葉を借りれば「静かに座す虎」のイメージで、泰然自若でありながら、ひとたび走り出せば驚異的なパワーを発揮する。

次に、車両のフロント部分、サラブレッドの美しい立ち姿からインスピレーションを得たデザインが、この並外れたラグジュアリーグランドツアラーの存在感を際立たせる。

3つ目は「エンドレス・ボンネット」と呼ばれるデザインで、ボンネットからボディへと水平に伸びる力強いラインが高性能エンジンと加速性能を想像させる。

車体表面の継ぎ目が減ったことによって全体的にすっきりとし、これまで以上に力強く、洗練された形状となっており、フロント部分はデザインが一新された。

ボディと同色の一体型ボディキットも目を引くが、コンチネンタルGTの20年の歴史の中で最も大胆な変更はシングルヘッドライトの採用だ。

コーチビルドされたベントレーを除けば、1959年のヒット作「S2」から現在に至るまでずっと、シングルヘッドライトのベントレーが製作されたことはなく、シングルヘッドライトがGTのフロントフェイスをきりりと引き締め、獲物を狙う虎のような表情を演出するとベントレーはいう。

シングルヘッドライトには眉のような水平のラインがあり、ライト上部にはクリスタルカットガラスをモチーフにしたデザインがダイヤモンドのようにきらめき、ライト下部の模様が光を受けて浮かぶ。

LEDマトリクスライトには120個の独立したLEDがあり、照射距離の短いロービームからハイビームのパワーブーストまでシーンに応じて各LEDがデジタル制御され、メインビームの照明範囲の拡大や、フェードアウトの改善など、ヘッドライトの性能が向上したのもデジタル制御の効果だという。

照射範囲から照射範囲外への光の変化が段階的になったため前方が見やすくなり、急激な明るさの変化によって視界を失う心配もなく、リラックスして運転できるのもメリットだという。

バンパー、テールライト、トランクリッド、テールパイプなど、車両後部のデザインも見直された。リアダウンフォースを発生させる空力デザインがトランクリッドに盛り込まれているため、展開式リアスポイラーは必要なく、バンパーは堂々としたデザインで車幅を際立たせていますが、装飾が少なくすっきりとした印象となった。

斬新なデザインのテールライトはグラフィックがワイドになり、トランクリッドまで伸びる。トランクから突き出るように配置された各ライトの内側全体に立体的で深みのあるダイヤモンドパターンが施され、点灯するとダイヤモンドの先端が一際輝き、流れる溶岩のような視覚効果をもたらすという。

新設計の22インチホイールもインスピレーションの源は虎であり、ホイールの「爪」が路面に食い込む様子をイメージしたディレクショナルデザインだ。新ホイールはポリッシュアクセント付きのダークティントペイント、グロスブラック、シルバーペイントから選択可能となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ベントレーの人気画像