【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表

公開 : 2024.07.01 17:45

大胆なカラーとその他装備

次世代GTにふさわしい新色が追加され、カラーパレットがさらに充実した。エクステリアカラーとインテリアカラーの組み合わせは無限に近く、その種類の多さは世界トップレベルだと彼らは言う。

レザーの新色はモダンな「グラヴィティグレー」だ。そのレザーにマッチする「グラヴィティグレー」のエクステリアカラーは一見すると洗練されたソリッドカラーだが、日光が当たると銅のような色合いのメタリックがきらめく。

ベントレー新型コンチネンタルGT/GTCスピード
ベントレー新型コンチネンタルGT/GTCスピード

新型コンチネンタルGT発表時のエクステリアカラーは「トルマリングリーン」であり、ベントレーを象徴するグリーンをヴィヴィッドでモダンな雰囲気に生まれ変わらせた「トルマリングリーン」が新たなベントレーを鮮やかに演出する。

テクノロジー

第4世代のコンチネンタルGTとコンチネンタルGTスピードは最新世代の電気アーキテクチャの採用により、インフォテインメントとドライバーアシストのテクノロジーが大幅に進化した。

高級車セグメントの最先端を行くテクノロジーが、他のプレミアムブランドからベントレーへの乗り換えを促す決め手となると彼らは自信をみせる。

ドライバーインストルメントパネルに表示される環境ディスプレイは、セミアシストモードでの運転をサポートし、他車に対して自車がどのように反応しているかをドライバーにフィードバックする。

周囲の環境を認識できる機能が車両に備わることにより、最新式のインテリジェント・パーク・アシストで速度を制御しながら自動で駐車できるようになった。

運転をサポートするテクノロジーだけではなく、キャビンのウェルネス向上のため、エアコンシステムも改良され、エアーイオナイザーと新しい微粒子フィルターが備えられたほか、車外と車内のエアクオリティがディスプレイに表示されるようになった。

新機能によって利便性が高まり、これまで以上にリラックスしたドライビングを楽しめるのはもちろん、設定のカスタマイズにも対応しており、エアコンシステムを衛星ナビゲーションと同期し、トンネル内では内気循環にするなど、キャビンのエアークオリティを状況に合わせてコントロールすることも可能だ。

またワイヤレスのアップルカープレイ、ワイヤレスのアンドロイドオート、OTAアップデートなどの重要な機能も改善され、これらの機能に加え、携帯電話とのペアリングを選択された顧客は次のようなコネクテッドカーサービスが利用可能となる。

リモート充電ステータス:車両がプラグに接続されていれば充電を監視/操作できる。
リモートパークアシスト:携帯電話を使用してリモート操作で駐車と出庫ができる。
リモート・キャビン・プレコンディショニング:シートヒーターを含め、乗車前に車内を快適な温度に整えることができる。

コネクテッドカーサービスには新機能が毎年追加される予定で、たとえば、アメリカやヨーロッパの主要都市での導入が進むグリーン・トラフィック・ライト・プレディクションを利用すれば、「魔法の絨毯」に乗っているかのように中心街を円滑に走行できるという。

更に第4世代のコンチネンタルには「マイ・ベントレー・アプリ・スタジオ」が新規導入される。

ベントレーユーザー向けのデジタルエコシステムにアプリが加わることにより、車両に関するアプリやサードパーティのアプリをインフォテインメントシステムに直接ダウンロードして利用できるため、スマートフォンを経由する必要がない。

音楽、ビデオ、ゲーム、ナビゲーション、駐車、充電などのアプリがインフォテインメントシステム上でシームレスに動作し、運転中も安全かつ確実に使用でき、アプリケーションポートフォリオは各市場に合わせて策定されるという。

最後にGTCと世界最速記録

コンチネンタルGTCスピード

新型クーペと同時にコンバーチブルの新型GTCが発売されるのはコンチネンタルシリーズ史上初だ。新型GTCはベントレーの7ボウ・ファブリック・ルーフ・システムを搭載し、48km/h以下で走行していれば19秒でルーフが開き、そのエクステリカラーはツイードを含む7色から選択可能だ。

コンチネンタルGTCスピードは0-100km/h加速3.4秒と、コンバーチブルタイプのグランドツアラーとして驚異的なパフォーマンスを発揮。最高速度は285km/hに電子制御される。

海底トンネルでの世界最速記録

ベントレー新型コンチネンタルGT/GTCスピード
ベントレー新型コンチネンタルGT/GTCスピード

ベントレーは新型コンチネンタルGTスピードのパフォーマンスの素晴らしさを証明するため、これまで公式記録が残されていない新たな速度記録に挑戦した。

クロスプレーン型V8エンジンが奏でる独特のエキゾーストノートがきっかけで、トンネルを時速200マイル超で走行してみようというアイデアが生まれ、18ヶ月にわたるプロジェクトが始動したという。

ノルウェー公営道路局(Statens Vegvesen)とノルウェー警察の全面的な協力の下、ノルウェーのローガラン県にあるルフルケトンネルが挑戦の場として選ばれ、ルフルケトンネルは全長14.4kmで海底道路トンネルとして世界最長、深さは292mで、あらゆるトンネルの中で世界最深だ。

安全確保のため、密閉されたチューブ内を高速走行したときに車体周囲に発生する気流について、技術解析とシミュレーションを重ね、4月には、プロジェクトを支援するサプライヤーとともにノルウェーに向かい、ローンチフィルムの撮影も兼ねて、新型コンチネンタルGTスピードをトンネル内で走行させたという。

再生可能な第2世代バイオ燃料を使用し、100%再生可能な資源から得た電気で充電したGTスピードが停止状態から最高速度335km/hまでわずか33秒で加速。撮影のために数回走行する中で、非公式ながら、トンネル内での世界最高速度という新記録を樹立したと述べた。

この海底トンネルでの世界最速記録に挑戦したプロジェクトの詳細および舞台裏の映像は後日公開される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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