1960年代を謳歌した名車 20選 半世紀経っても忘れられないクルマたち
公開 : 2024.08.04 18:05
ビートルズ、活気あふれるファッション、超音速旅客機……驚きと輝きと満ちた1960年代、自動車業界も大きく変化した。VWバス、フォード・マスタング、初代ミニなど、時代を謳歌した名車を振り返る。
もくじ
ー驚きと輝きに満ちた60年代
ーフォルクスワーゲン・サンバ(1951年)
ーミニ(1959年)
ージャガーMKII(1959年)
ージャガーEタイプ(1961年)
ーACコブラ(1962年)
ーロータス・エラン(1962年)
ーフェラーリ250 GTO(1962年)
ーMG MGB(1962年)
ートライアンフ・スピットファイア4(1962年)
ーシボレー・コルベットC2(1963年)
ーポンティアックGTO(1963年)
ーアストン マーティンDB5(1963年)
ーフォードGT40(1964年)
ーポルシェ911(1964年)
ーフォード・マスタング(1964年)
ーロールス・ロイス・シルバーシャドウ(1965年)
ーランボルギーニ・ミウラ(1966年)
ーシボレー・カマロ(1966年)
ーフォード・エスコート(1968年)
ーダットサン240Z(1969年)
驚きと輝きに満ちた60年代
1960年代。家庭用レコードプレーヤーがビートルズのレコードをぶん回し、鮮やかなファッションが流行し、コンコルドが初めて空を飛んだ時代。
自動車業界にも変化が起こり、忘れられない素晴らしいクルマが世に送り出された。
今回は1960年代を謳歌したクルマを振り返り、筆者(英国記者)の好みも含めながら紹介していきたい。
原文:マシュー・マッコーネル(AUTOCAR英国編集部)
フォルクスワーゲン・サンバ(1951年)
すでに1950年代から発売されていたサンバ(T1、ワーゲンバス)だが、1960年代のヒッピー文化において人気を誇ったことから、ここで取り上げないわけにはいかない。サンバはフラワーパワー(ヒッピーの反体制的スローガン)の象徴であり、カウンターカルチャー運動が勢いを増すにつれて、サンバは単なるバンではなく、自由への入り口とみなされるようになった。
キャンピングカーへの改造が容易で、若者の路上生活を可能にした。ヒッピーたちはサンバでフェスティバルに出かけ、平和と愛を広めるために集会を繰り返した。
ミニ(1959年)
ミニの発売は1959年だが、そのアイデンティティは1960年代に確立された。1957年、英国はスエズ危機による燃料価格の高騰のため、手頃な価格のクルマを必要としていた。デザイナーのアレック・イシゴニス氏がミニのデザインを担当することになり、その時の目標は「大人4人が乗れる燃費の良い小型車を作ること」だった。
イシゴニス氏のデザインでは、4本の車輪を隅に押しやり、エンジンを横向きとすることで、軽快なコーナリングと居住空間の拡大を実現した。ミニの人気は急上昇し、ロックスターからヒップスター、牛乳配達人から王族まで、誰もがミニを持つようになった。
ジャガーMKII(1959年)
MKIIは、MK1の魅力をそのままに、さらに磨きをかけたモデルである。見た目もよく、排気量3.8Lのエンジンでセダンの頂点に立った。最高速度は当時最速クラスの200km/hに達し、銀行強盗や逃亡犯の間で人気を博した。
ジャガーEタイプ(1961年)
Eタイプは最高時速240km/hのスピードと大胆なスタイリングで、富裕層や有名人の間で大ヒットとなった。エンツォ・フェラーリが「史上最も美しいクルマ」と称したという噂もある。
発売当時、Eタイプ・ロードスターの価格は約2097ポンド(現在の約1200万円)、クーペの価格は約2196ポンド(現在の約1245万円)だった。合計で3つのEタイプシリーズが作られ、1974年に生産終了した。
画像 軽量スポーツカーから超高級車まであった1960年代の英国【MGBとロールス・ロイス・シルバーシャドウを写真で見る】 全35枚