2024年版 最新の格安EV 10選 英国で「コスパ」の高い電気自動車は?

公開 : 2024.07.20 18:05

5. BYDドルフィン

長所:大容量バッテリーによる長い航続距離、優れたパフォーマンス、快適な乗り心地
短所:フィードバックに乏しいステアリングフィール、小回りが利かない、強力な回生ブレーキがない
価格:2万5490ポンド(約520万円)

まだBYDの名前に聞き馴染みのない人も多いかもしれないが、グローバルに急拡大して大きな話題を呼んでいる。

5. BYDドルフィン
5. BYDドルフィン

先に投入されたアット3は3万7695ポンド(約770万円)と高価だが、続くドルフィンはCセグメントの電動ハッチバックの中で最も安い。幅広く受け入れられる可能性を秘めているのだ。

とはいえ、エントリーグレードではいくつかの妥協すべき点もある。サスペンションにはまだ洗練されていないトレーリングアームが使われており、最高出力95psのモーターも著しく力不足に感じられる。欧州のユーザーにとって、これらの妥協が受け入れられるかどうかはまだわからない。

6. オペル/ヴォグゾールコルサ・エレクトリック

長所:劇的に変わった新しいフロントマスク、大型バッテリーによる長い航続距離
短所:ライバル車と比べてパワー不足、前輪駆動の走りは後輪駆動車に劣るかもしれない
価格:2万6895ポンド(約550万円)

英国ではヴォグゾール、ドイツなど他の地域ではオペルから販売されているコルサ・エレクトリック。最近の改良でデザインが大きく変わったが、新しいエントリーグレードが追加されたことで、スタート価格は5550ポンド(約110万円)引き下げられた。

6. オペル/ヴォグゾール・コルサ・エレクトリック
6. オペル/ヴォグゾール・コルサ・エレクトリック

「YES」と名付けられたエントリーグレードは、航続距離約350kmの50kWhバッテリーを搭載し、フロントの電気モーターから最高出力136ps、最大トルク26.4kg-mを発生する。

装備もまずまずだ。コルサYESには、16インチのアルミホイール、10インチのデジタル・タッチスクリーン、ワイヤレスのスマートフォン接続機能、自動LEDヘッドライトおよびオートワイパー、クライメートコントロール、キーレスエントリー、リアパーキングセンサーが標準装備されている。悪くない。

7. MG 4

長所:コスパ優秀、広い居住空間、運転が楽しい
短所:運転支援システムに改良が必要、内装材の質感が低い、インテリアの使い勝手に難あり
価格:2万6995ポンド(約555万円)

Cセグメント・ハッチバックの最安価の座はBYDドルフィンに奪われてしまったが、それでもMG 4は注目する価値がある。

7. MG 4
7. MG 4

後輪駆動のパワートレインと快適なサスペンション設定のおかげで、純粋に運転が楽しい。さらに、エントリーグレードの公称航続距離は約350kmで、もっと高価なEVとも肩を並べる。

電動ホットハッチとも呼べる高性能の「XPower」というモデルもある。3万6495ポンド(約750万円)とかなり高価だが、デュアルモーターから最高出力435psという驚異的なパワーを発揮し、発進や低速からの加速性能はスーパーカーを上回る。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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