2.5トンでも0-100km/h加速4.0秒 スーパーカー並の新SUV「オクタ」、2037万円から ディフェンダー最強モデル導入

公開 : 2024.07.05 06:05

充実した標準装備 新色も設定

外観としては、オーバーフェンダー、専用ホイール、新しいグリルデザイン、Cピラーのダイヤモンド型バッジで、標準車との違いを際立たせている。全車、ルーフとテールゲートはグロスブラック仕上げが標準となる。

ボディカラーとしては新色のペトラカッパーとフェローグリーンに加え、カルパチアングレイ、シャラントグレイの全4色展開となる。ボディを保護するマットプロテクション・フィルムもオプションで選択可能だ。

ランドローバー・ディフェンダー・オクタ
ランドローバーディフェンダー・オクタ    ランドローバー

インテリアでは、3Dニットのテクスチャー、一体型ヘッドレスト、シームレス仕上げの新しいパフォーマンス・シートが採用された。このシートは近いうちに他のモデルにも展開する予定だ

その他、11.4インチのインフォテインメント・スクリーン、センターコンソールの冷蔵庫などが標準装備となる。

また、初年度限定モデルとして「オクタ・エディション・ワン」も設定されている。カーボンファイバー製やルーフボックス、リアラダーなどが装備される。

価格と台数は、ディフェンダー・オクタが130台限定で2037万円から、ディフェンダー・オクタ・エディション・ワンが90台限定で2224万円から。実車は7月11日に英国で開幕する自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」で一般公開される予定だ。

なお、JLRの本拠地である英国向けの価格は14万5300ポンド(約2990万円)からとなっている。

ディフェンダーはどこへ向かっている?

AUTOCARはディフェンダーとディスカバリーのマネージング・ディレクター(ブランド責任者)を務めるマーク・キャメロン氏へインタビューを行った。以下、Q&A。

――JLRはディフェンダーブランドをどのように見ていますか?

ランドローバー・ディフェンダー・オクタ
ランドローバー・ディフェンダー・オクタ    ランドローバー

「かつてのランドローバーブランドをどのように切り分けているかという観点では、ディフェンダーはそのほとんどを承継しています。特に、どこへでも行けるアドベンチャーの側面がそうですね。つまり、ランドローバーといえばディフェンダーと言われるようになったのです」

「ランドローバーブランドで提供している体験も、やがてディフェンダーに移行していくでしょう。我々はそれを使って、ブランドの可能性をお客様に示していきます」

――ディフェンダーブランドの方向性は?

「これまで以上に堅牢性と耐久性を高めていくでしょう。もちろん電動化も推し進めていきます。また現行モデルのリフレッシュも行い、新鮮さを保つつもりです」

――ディフェンダーとレンジローバーはどのように差別化するのですか?

「かなり難しい課題です。現時点では共通の店舗を通じて販売していますが、ブランドを明確に定義し、その概要に沿った設計とエンジニアリングを行うことで、最終的に差別化を図ります」

「要約すると、ディフェンダーは “タフ・ラグジュアリー” で、レンジローバーは “洗練されたラグジュアリー” です。ラグジュアリーの提供方法はまったく異なりますが、同じような価格でご提供できるはずです」

――典型的な顧客像を教えて下さい。

「お客様は、何か違うことに対するちょっとした夢を持っています。日常は通学や通勤かもしれませんが、どこか別の場所に行きたい、いつかエベレストに登りたい、何か壮大なことをしたいという願望をお持ちなのです」

「当社のデータによると、少なくとも50%のオーナー様が、月に一度はドライブに出かけています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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