ミニ・クーパーの電動ホットハッチ版 高性能EV「JCW E」まもなくプロトタイプ公開へ

公開 : 2024.07.05 18:05

ミニは7月11日開幕の自動車イベントで新型クーパーJCW Eのプロトタイプを公開する予定だ。クーパーEの高性能バージョンで、特徴的な「ゴーカート・フィーリング」を実現しているという。

EVでも「ゴーカート・フィーリング」を実現

BMW傘下のミニ(MINI)は、7月11日に英国で開幕する自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」で、高性能EVのクーパーJCW Eのプロトタイプを公開する予定だ。

クーパーJCW Eは「先進の電動パワートレイン」を搭載すると言われており、既存のクーパーS E(最高出力218ps)よりもパワフルなモデルになると予想される。

ミニ・クーパーJCW Eのプロトタイプ
ミニ・クーパーJCW Eのプロトタイプ    ミニ

先日のニュルブルクリンク24時間レースでは、カモフラージュをまとったガソリンエンジン搭載のクーパーJCWのプロトタイプがクラス優勝を飾った。グッドウッドではそのEVバージョンが登場し、実走行も披露する予定だ。

ミニの製品ライン責任者であるステファン・フローク氏は以前、AUTOCARの取材に対し、クーパーJCW Eはガソリン車と同等のパフォーマンスを持つことになると語っていた。

クーパーS Eの0-100km/h加速は6.7秒だが、これを上回ることは間違いないだろう。

詳細は明らかではないが、クーパーJCW Eはフロントにモーターを搭載する前輪駆動車となるようだ。フローク氏は「下部にバッテリーがあるため、重心が低くなる」としている。

また、ミニの特徴である “ゴーカート・フィーリング” の開発に取り組んできたという。

「フロントとリアの重量バランスもうまくいっています。低重心で50対50の重量バランスという遺伝子は、ドライビング・ダイナミクスに適しています」

「一方で重量はやや重くなります。重量増加に対応するためにはドライビングダイナミクスに適したタイヤが必要で、より大径のタイヤを装着することになります」

ミニはグッドウッドでクーパーJCW Eのプロトタイプを公開した後、今秋に正式発表する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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