【旅のお土産はEVの思い出】ヒョンデ、ヒルトングランドバケーションズと協業

公開 : 2024.07.10 11:05

ヒョンデは、ヒルトングランドバケーションズ(HGV)とのパートナーシップ協定を発表。7月2日、ヒルトン東京お台場にて締結式を行いました。ハワイを舞台にした、新たなプログラムが準備されています。

ヒョンデが選んだユニークな協業相手とは?

ヒョンデは2022年の日本再上陸後、アイオニック5コナといった電気自動車をラインナップ。日本では馴染みのない自動車のオンライン販売にも取り組んでいる。

「フリーダム・イン・モビリティ」を謳い、環境への配慮も打ち出す同社が次の一手として選んだのが、HGVとのパートナーシップだ。これは潜在カスタマーの発掘を目的としており、同社がこのような異種企業とグローバルで協業を行うのは初めてのことだという。

ヒョンデの新たな取り組みが発表された。
ヒョンデの新たな取り組みが発表された。    AUTOCAR JAPAN

HGVはタイムシェアの業界のリーディングカンパニーとして知られ、旅先でホテルではなく高級コンドミニアムに滞在しながら、暮らすように過ごせるバケーションスタイルを提案。

ハワイやニューヨーク、フロリダなど、世界200拠点を持ち、日本国内には沖縄「ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブ「と小田原の「ザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブ」がある。

現在 クラブメンバーは70万組超で、このタイムシェア・プログラムは、ヒルトンが所有する世界1万1500ヵ所以上のホテルやリゾート施設と交換利用も可能だという。

EV×旅=サステナブルツーリズム

締結式にはヒョンデのジュン・ユソク副社長と、ヒルトンでアジアパシフィックおよびハワイを統括するジェフ・バーニアー氏が登壇。

今回、目標として掲げられたのは、「両社が提供するプレミアムな顧客体験の提案」、「新しいビジネスの可能性の模索」、「ハワイをはじめとする観光地でのサステナブルツーリズムの強化」の3点だ。

ヒョンデのジュン・ユソク副社長(左)と、HGVのジェフ・バーニアー氏(右)。
ヒョンデのジュン・ユソク副社長(左)と、HGVのジェフ・バーニアー氏(右)。    AUTOCAR JAPAN

具体的な取り組みとして、ヒョンデは今年4月から、日本の顧客に向け、ハワイ・オアフ島の指定された場所でヒョンデのモデルを体験できる「ヒョンデ・モビリティ・パスポート」キャンペーンを実施。今後はこれをさらに強化し、今夏から「ヒョンデ・モビリティ・パスポート・イン・コナ」プログラムに拡大展開予定だという。

ハワイが選ばれた理由としては、伝統的な人気観光地でありながら、環境意識が高く、近年電気自動車の利用が増加しているから、とのこと。この発表会には自動車のみならず、ハワイ関連の媒体も取材に訪れていたことから、両者の取り組みの注目度を違う角度から感じた。

日本の顧客に向けたサービスであることを強調

ジュン副社長は、
「日本人観光客に特に人気が高いハワイの大自然の中で電気自動車を体験し、持続可能性を感じる機会を作ってもらいたい」。

そして「日本に戻ってからも、その経験が持続してほしい」と続け、顧客満足度の向上とブランド認知度の拡大への期待を語った。

オアフ島でのプログラムには、この夏からコナも投入予定。
オアフ島でのプログラムには、この夏からコナも投入予定。    AUTOCAR JAPAN

さらにジョン副社長は、日本のマーケットの重要性を語り、「このサービスは日本の顧客に向け、世界で初めて行われるもの」と強調。

バーニアー氏も同様に、同社がいかに日本市場に注力しているかを語り、「当社は沖縄において、インターナショナル・カンパニーで初めて大きなタイムシェアを行なった」と胸を張る。

まずは日本の顧客向けプログラムから開始し、将来的にはEVの需要を考慮しながら、国内、海外の適切な地域での拡大を計画しているとのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

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    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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