【ディーゼルAWDは決意の証】改良モデル全車発進! フォルクスワーゲン大発表会

公開 : 2024.07.12 11:05

フォルクスワーゲンは、2024年下期に導入予定の新モデル4車種を都内でお披露目。自動車業界全体の風向きが変わってきたことを感じさせる発表会となりました。

BEVとICEの2本柱戦略を強調

今回発表されたのは、Tクロスティグアン、ゴルフのハッチバックとヴァリアント、そしてパサートの4車種5バリエーション。

ブランドディレクターのアンドレア・カルカーニ氏は、BEV(バッテリーEV)とICE(内燃機関車)の両方を展開していく同社の2本柱戦略に触れ、「現在使用される大多数の車両はガソリンかハイブリッド車である」としながらも、VWグループとしては、IDバズを始めとした「IDファミリー」の開発にも力を入れていると語った。

ロングセラー・ステーションワゴン、パサート

マイナーチェンジしたゴルフ(手前)と新型パサート(奥)。
マイナーチェンジしたゴルフ(手前)と新型パサート(奥)。    AUTOCAR JAPAN

発売から50年を超える歴史を誇るアイコン的存在のステーションワゴン「パサート・ヴァリアント」は9代目に。累計販売台数は3400万台以上となり、その数は今やビートルをも上回るという。

今回の全面改良で、ボディサイズはパサート史上最大に。ホイールベースが50mm延長されたことにより、リヤシートの居住性が向上した。荷室は最大1920Lと、日本市場で販売されるステーションワゴンとしては最大級の数値だ。

パワートレインは1.5L eTSIマイルドハイブリッドのFFと、2.0L TDIクリーンディーゼルエンジンにフルタイム4WD「4MOTION(4モーション)」の組み合わせの2種に加え、さらにプラグインハイブリッドの「eHybrid」をラインナップ。

国内で販売されるフォルクスワーゲン車では唯一となるこのプラグインハイブリッドシステムは、バッテリーの大型化などにより、EV走行距離が従来よりも延伸。EVモードでの一充電走行距離は約120km以上を実現した。

なお、新型からボディタイプはステーションワゴンであるヴァリアントのみに一本化。今後、これまであまりアプローチしていなかった法人に向けても積極的にアプローチしていく方針だという。

VWのゆるぎない「顔」、ゴルフ

そして、ゴルフ。フォルクスワーゲンは長い歴史の中、日本で200万台以上を販売しており、そのうちの約100万台はゴルフだという。

同社のDNAといえるこのモデルは今年50周年を迎え、ビッグマイナーチェンジバージョンが発表された。会場に展示されたのは、なんと、アイコンモデルのGTI。これまでと違い、通常モデルと同じタイミングでGTIを発表するあたり、同社が本気で注目を集めようとしている気迫を感じる。

インフォテインメントシステムも改められ、インターフェイスも一新。外観では、日本初導入となるイルミネーション付きのVWエンブレムが目をひく。

パワートレインは1.5L eTSI 48Vマイルドハイブリッドが2種と2.0L TDIクリーンディーゼルに加え、GTIには2.0L TSI(195kW/265PS)が搭載される。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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