2024年版 「こりゃ欧州で売れるかも…」コスパ優秀な最新EV 10選 「乗りたい」と思える電気自動車

公開 : 2024.07.21 18:05

「高級車」ばかりだった電気自動車(EV)も、最近は比較的安価なモデルが増えてきた。でもデザインや性能はできるだけ妥協したくない。今回は「乗りたい」「買いたい」と思えるような欧州の最新EVを10台紹介する。

所有欲を駆られるEV

エンジン車に比べて、電気自動車(EV)はまだまだ高価に感じられる。しかし、EVのコストを下げる努力はなされている。

今のところ、航続距離が300km以上あるフル装備のモデルは2万ポンド(約410万円)以下では手が届かない。しかし、市場のボトムエンドの価格は数年前と比べても健全になってきており、2万ポンドから4万ポンド(約820万円)の間には本当に魅力的な選択肢がたくさんある。

安価でも「乗りたい」「買いたい」と思えるような魅力的なEVを紹介。
安価でも「乗りたい」「買いたい」と思えるような魅力的なEVを紹介。

もちろん、安いものを探せばシトロエン・アミなど1万ポンド(約200万円)以下で買えるマイクロカーもあるが、おそらく積極的に買いたいと思う人は少ないだろう。今回は4万ポンドまでの予算で、AUTOCARがお勧めしている「所有したいと思えるEV」を紹介する。

※価格や仕様は英国で販売されているものを記載。

1. クプラボーン

長所:運転が楽しく快適性が高い、サイズの割に室内が広い、長い航続距離と低ランニングコスト、充電速度
短所:マルチメディアとタッチセンサーボタンが厄介

クプラ・ボーンはフォルクスワーゲンID.3と多くの部品を共有する兄弟車で、スポーティ性を追求した電動ハッチバックである。AUTOCAR英国編集部が3月に行った12台のEV一斉比較テストでは、実用性、ドライビングの楽しさ、信頼性を兼ね備えているとしてダントツの高評価を得た。

 1. クプラ・ボーン
1. クプラ・ボーン

ボーンは後輪駆動プラットフォームを生かし、軽快で直感的なハンドリングを実現している。特に魅力的なのは、スポーティさを追求するあまり、乗り心地や遮音性、エネルギー効率を犠牲にしていないことだ。実際、さまざまな点で非常に優れている。

近々、出力向上とマルチメディアの改良を伴うマイナーチェンジが予定されている。マルチメディアはボーンの数少ない弱点の1つなので、今から改良が楽しみだ。

価格:3万4125ポンド(約700万円、58kWhバッテリー搭載車)
航続距離:420km

2. ヒョンデコナ・エレクトリック

長所:快適、航続距離が長い、使いやすいインフォテインメント・システム、広い室内
短所:イライラさせる運転支援システム、急速充電速度が遅い

欧州向けのヒョンデ最小のEVであるコナ・エレクトリックは、運転の楽しさよりも実用性を重視するのであればクプラ・ボーンより「上」かもしれない。というのも、先代モデルに比べて大幅にサイズアップし、後部座席とトランクスペースが非常に広くなっているからだ。

2. ヒョンデ・コナ・エレクトリック
2. ヒョンデ・コナ・エレクトリック

乗り心地は柔らかく、シートも快適。シルバーのボタンを多用したダッシュボードは、まるで2000年代初頭のDVDプレーヤーのような温かさで迎えてくれる。ライバル車よりも画面への依存度が低いため、使いやすい。比較的大きなバッテリーと優れた効率性により、公式航続距離も480kmを超える。

価格: 3万4995ポンド(約720万円、スタンダートレンジ)、3万8595ポンド(約790万円、ロングレンジ)
航続距離:375km(スタンダードレンジ)、450km(ロングレンジ)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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