2024年版 「こりゃ欧州で売れるかも…」コスパ優秀な最新EV 10選 「乗りたい」と思える電気自動車

公開 : 2024.07.21 18:05

3. MG 4 EV

長所:卓越したコスパ、快適で楽しいドライブ、長い航続距離、速い充電速度
短所:内装材の質が低い、貧弱なマルチメディア・システム、貧弱な運転支援機能

英国発祥のブランドであるMGは、中国の巨大企業、上海汽車の傘下で再スタートして以来「バジェットカー」を担ってきた。MG 4でもその性質は変わらないが、とても興味深い1台である。

3. MG 4 EV
3. MG 4 EV

前述の2台よりも物理的に小さいため、室内の広さはそれほどではないが、大差はない。後輪駆動なのでハンドリングの醍醐味があり、乗り心地はソフトだがコントロールしやすい。航続距離も非常に魅力的で、最高出力435psの「XPower」モデルもあるが、標準車でも十分だ。

低グレードの内装材や、やや行き当たりばったりのインフォテイメント・システム、運転支援システムにコスト削減の一端を見ることができる。しかし、コストパフォーマンスを著しく損なうようなひどい要素はない。

価格:2万6995ポンド(約555万円、標準)、2万9495ポンド(約605万円、ロングレンジ)、3万6495ポンド(約750万円、エクステンデッドレンジ、XPower)
航続距離:350km(標準)、450km(ロングレンジ)、520km(エクステンデッドレンジ)、385km(XPower)

4. シトロエンe-C3

長所:コスパ、快適で成熟した走り、充実した装備
短所:物足りない航続距離

シトロエンのe-C3はわずか2万1990ポンド(約450万円)で、中国製ではない。2万ポンド以下のバージョンもあるが、その公称航続距離は200kmで、許容範囲に収まるかどうかギリギリのところだ。

4. シトロエンe-C3
4. シトロエンe-C3

2万1990ポンドで購入できるのは、価格に見合った小型車だが、妥協や安っぽさを感じさせないことを目標に作られている。LFPバッテリーによる320kmの航続距離は非常に使い勝手がよく、インテリアも魅力的で豪華さがある。

シトロエンe-C3については全シリーズを試乗できているわけではないが、発表会での印象は実にポジティブだった。

価格:2万ポンド以下(約400万円以下、標準)、2万1990ポンド(約450万円、44kWh仕様)
航続距離:200km(標準)、325km(44kWh)

5. オペル/ヴォグゾールコルサ・エレクトリック

長所:十分な航続距離、運転しやすい、改良後のフロントエンドが好印象、エントリーグレードはお買い得
短所:仕様によってはかなり高価、不完全なドライビングポジション、劣悪な後部座席、
運転する楽しみが少ない

最近のマイナーチェンジにより、オペル/ヴォグゾールのコルサは大容量バッテリーとパワフルなモーターを獲得し、航続距離の延長を実現した。しかし、それは高価な上位グレードに限られるため、ここでお勧めするバージョンとは異なる。小型のバッテリーを搭載したエントリーグレードは、コストパフォーマンスが非常に高い。

5. オペル/ヴォグゾール・コルサ・エレクトリック
5. オペル/ヴォグゾール・コルサ・エレクトリック

一回の充電で355kmと、2万6895ポンド(約550万円)のBセグメント車としてはかなり優秀だ。エントリーグレードの「YOU」の装備は必要最低限だが、それだけで十分かもしれない。コルサ・エレクトリックは、運転の楽しさや室内の広さで抜きん出ているわけではないが、運転しやすく、癖もほとんどない。

価格:2万6895ポンド(約550万円、136PS)、3万8585ポンド(約790万円、156PS)
航続距離:355km(136PS)、395km(156PS)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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