2024年版 「こりゃ欧州で売れるかも…」コスパ優秀な最新EV 10選 「乗りたい」と思える電気自動車

公開 : 2024.07.21 18:05

6. キア・ニロEV

長所:非常にバランスの取れた走り、長い航続距離と高い効率性、シンプルで使いやすいマルチメディア、広い室内空間
短所:室内がやや殺風景、価格がやや高い、充電速度が遅い

前述のヒョンデコナ・エレクトリックの兄弟車で、重要な部分は共通しているが、奇抜さはやや抑えられている。乗り心地は少し硬めで、よりダイレクトなハンドリングを持つが、それほど大きな違いはない。ユーザーインターフェイスがヒョンデよりも少し複雑に感じられるものの、十分検討に値する。

6. キア・ニロEV
6. キア・ニロEV

別モデルだがキア・ソウルという選択肢もある。ソウルの方が若干乗り心地が良く、操作系もシンプルで、メータークラスタもよりクリアでベーシックな印象だ。ドライビングポジションはよりSUV的だが、キャビンはそれほど広くはない。

ここに挙げた他のEVと比べると、キアの2車種は少し地味で、価格も高い方だが、それでも非常にお勧めできる。

価格:3万2975ポンド(約675万円、ソウル・アーバン)、3万9075ポンド(約800万円、ソウル・エクスプローラー)、3万7325ポンド(約765万円、ニロ)
航続距離:275km(ソウル・アーバン)、450km(ソウル・エクスプローラー)、460km(ニロ)

7. ミニ・クーパーE

長所:外観、運転が楽しい、SEは小型車としては航続距離が長い、魅力的なインテリアデザインと材質
短所:ドライバー正面に独立したメータークラスターがない、複雑なマルチメディア・システム

広くて家族向けのクルマを探しているなら、このクルマは見なくてもいいだろう。クーパーEは比較的ミニらしいサイズだが、そのスタイルと運転の楽しさには惹かれるはずだ。

7. ミニ・クーパーE
7. ミニ・クーパーE

先代モデルがガソリン車をベースに小型バッテリーを搭載していたのに対し、新型は最初からEVとして開発され、ガソリン車(クーパーC)とのメカニカルな共通点はない。その分、バッテリーを大きくすることができ、クーパーEには36.6kWh、クーパーSEには49.2kWhが搭載されている。後者の航続距離は400kmと良好だ。

性能はさることながら、デザインと運転が今最も面白いEVの1つである。

価格:3万ポンド(約615万円、クーパーE)、3万4400ポンド(約705万円、クーパーSE)
航続距離:305km(クーパーE)、375km(クーパーSE)

8. ルノーメガーヌEテック・エレクトリック

長所:シャープなスタイリング、コスパ、上質なインテリアと扱いやすい操作系、合理的なマルチメディア
短所:効率性はもっと高くてもいい、視界が悪く室内空間も狭い、神経質なハンドリング

ルノー・メガーヌもスタイリッシュな電動ハッチバックで、他のモデルとは一線を画している。ミニより一回り大きいが、クプラボーンやヒョンデ・コナと比べると実用性は低い。

8. ルノー・メガーヌEテック・エレクトリック
8. ルノー・メガーヌEテック・エレクトリック

その分、インテリアの質感や雰囲気に関しては、他車より一枚上だと感じる。グーグルベースのマルチメディア・システムも、使い勝手の良さで大きなプラスとなっている。また、エアコン操作は物理的コントロールなので使いやすい。

スポーティとは程遠いが、スピードを出しても静かで、乗り心地も良い。発売以来、価格とラインナップの見直しにより比較的手頃な価格帯になった。ただし、そのサイズからすると、もっと実用的であってもいいいかもしれない。効率性も高いとは言えず、やや神経質なステアリングは万人受けするものではない。

価格:3万3995ポンド(約700万円)
航続距離:460km

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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