新型シボレー・ボルトをCESで公開

公開 : 2015.01.06 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

ゼネラル・モータースの新しいシボレー・ボルトは、1月15日から行なわれるデトロイト・モーターショーで一般公開される予定だが、それに先駆けてラスベガスで行なわれているCES(コンシューマー・エレクトロニック・ショー)でお披露目された。

レンジ・エクステンダーを備えたこのEVは、エクステリアおよびインテリア・デザインのみでなく、そのバッテリーおよびパワートレインも一新されているのが特徴。GMは、その”ボルテック” パワートレイン(バッテリー、トランスミッション、レンジ・エクステンター・エンジン、電動モーター)のすべてが再設計されているという。ただし、基本的な構造は、現行モデルのものを受け継ぐ。

バッテリー・パックは、LG化学と共同開発されたもので、従来型よりも20%ほどパワーアップし、13kgほど軽量に仕上がっているという。また、バッテリー・パック自体も低くマウントされたことにより、クルマ全体の低重心につながっているという。

30ヶ月のユーザー・テストの結果、現行ボルトの大部分のドライバーは、公式アナウンスである35マイル(56km)を越え、40マイル(64km)のレンジを達成していると、GMはコメントしている。しかし、GMの電気エンジニアリング・チームの責任者、ラリー・ニッツにによれば、今回のバッテリーの再設計で、よりその距離を伸ばそうとはしなかった、という。ニッツは、多くのボルトの顧客はそれを望んでいないと読んでいるからだ。

しかし、この新しいバッテリーは、大方の予想を裏切るほどのパフォーマンスを持っているという。モーター自体の現行のボルトよりも5〜12%ほど効率的で、しかも重量も45kgほど軽くなっているという。

また、トラクション・パワー・インバーター・モジュールも、新しいボルトのドライブ・ユニットに組み込まれた。これは効率の改善と共に、重量と複雑さを減らすこととなる。GMでは、加速が20%ほど向上しているとアナウンスしている。

また、レンジ・エクステンダーも、これまでの洗練されていない1.4ℓから新しい1.5ℓ4気筒となった。この新しいエンジンは、12.5:1という高圧縮比が特徴だ。

ちなみにボルトはヨーロッパには投入される予定はない。ヨーロッパ向けには、オペルヴォグゾールは、アンペラに変わる新しいモデル(シボレーをリスタイルしたバージョン)に、ハイブリッド・エンジンを搭載する計画でいる。

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