2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 前編 成長と急落、BYDの台頭
公開 : 2024.07.13 18:05
2023年に世界で最も売れたクルマはどれか。車種別販売台数のトップ30(上位30車種)を紹介する。30位~16位は著しい落ち込みと緩やかな成長が見られ、順位が大きく変動した。
もくじ
ー世界で最も売れたクルマは?
ー30:日産キャシュカイ - 31万5000台(-11%)
ー29:フォード・エスケープ/クーガ - 33万1000台(-4%)
ー28:キア・セルトス - 33万2000台(+7%)
ー27:フォード・レンジャー - 33万3000台(+9%)
ー26:トヨタ・ハイランダー - 33万3200台(-18%)
ー25:ホンダHR-V - 33万3400台(-29%)
ー24:スズキ・スイフト - 35万3800台(+6%)
ー23:BYDアット3 - 35万5200台
ー22:マツダCX-5 - 35万6300台(-2%)
ー21:フォルクスワーゲン・ジェッタ - 36万1300台(+24%)
ー20:フォルクスワーゲン・ポロ - 36万3600台(+57%)
ー19:BYDソン・プラス - 36万9200台(-25%)
ー18:ダッジRAM 1500 - 37万3800台(-5%)
ー17:ヒョンデ・エラントラ - 39万8900台(+7.5%)
ー16:シボレー・シルバラード1500 - 41万2000台(+9.5%)
世界で最も売れたクルマは?
2023年は、世界の自動車市場でEVが販売台数の首位に立った年として注目されるだろう。
トップ30のうち6車種をEVが占め、電動車へのシフトが進んだことを示している。しかし、エンジン車が依然として優勢であり、トヨタ自動車もトップ5内に3台をキープするなど変わらない一面もある。
また、米国市場を中心に大型ピックアップトラックに対する需要も引き続き強く、3大メーカーの合計で140万台以上が売れた。
今回は、Car Industry Analysis のデータを引用し、2023年の車種別販売台数トップ30を紹介する。
30:日産キャシュカイ – 31万5000台(-11%)
トップ30入りを死守した日産キャシュカイの2023年の販売台数は、前年の35万3800台から11%減少した。これにより、順位も22位から30位に後退した。
これまで好調だったキャシュカイに打撃を与えたのは、主要市場である英国でのライバルの台頭だ。2022年は英国ベストセラー車に輝いたものの、2023年はフォード・プーマにその座を譲り、同地域2位に後退した。
29:フォード・エスケープ/クーガ – 33万1000台(-4%)
フォード・エスケープ(一部市場ではクーガと呼ばれる)は、2023年の販売台数で前年比1万2500台減(4%減)という比較的わずかな落ち込みにもかかわらず、順位は2022年の23位から大きく後退した。ライバル車が販売台数を伸ばし、エスケープを29位に押し下げたのだ。
フォードにとっては第3位の主力モデルであり、この結果からは目をそらせないだろう。台数減による損失は、ピックアップトラックの好調な販売により相殺されている。
28:キア・セルトス – 33万2000台(+7%)
コンパクトSUVのセルトスは、単一モデルとしてはキア最高の販売台数を記録した。韓国をはじめ、中国、ロシア、インドでの好調な販売により、セルトスはキアの中でナンバーワンの地位を獲得した。
また、世界販売台数は前年比7%増となり、2022年の36位からトップ30入りを果たした。
27:フォード・レンジャー – 33万3000台(+9%)
中型ピックアップトラックのレンジャーは、販売台数が9%増加し、2022年の30位から27位へと順位を緩やかに上げた。2023年のフォードで2番目に売れたモデルとなる。
フォードの製品ラインナップと販売台数の規模を考えると、レンジャーがトップ30に入った3車種のうちの1車種であることは、注目に値する。
画像 世界トップ30に入った大人気コンパクトカー【スズキ・スイフト(新型)とフォルクスワーゲン・ポロを写真で比較する】 全46枚