2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 後編 激化するEV競争、堅調な日本勢

公開 : 2024.07.13 18:25

11:ホンダシビック – 47万8300台(23%増)

米国の小型車分野の好転により、ホンダ・シビックの販売台数は前年比23%増の47万8300台となった。順位も17位から11位へと躍進した。

なお、この数字には、一部の市場でシビックと呼ばれる「インテグラ」の販売台数も含まれている。

11:ホンダ・シビック - 47万8300台(23%増)
11:ホンダ・シビック – 47万8300台(23%増)

10:テスラモデル3 – 50万8500台(+5.5%)

テスラ・モデル3は、トップ30の中で唯一、2022年から順位を維持した。新型コロナのパンデミックによる停滞期を経て世界の自動車市場が全体的に拡大する中、モデル3は販売台数を48万2200台から50万8500台に伸ばした。
 
欧州市場も含め、多くの国で販売台数の上位に食い込んでいる。トップ3に入ることもしばしばだ。

10:テスラ・モデル3 - 50万8500台(+5.5%)
10:テスラ・モデル3 – 50万8500台(+5.5%)

9:日産セントラ/シルフィ – 53万3700台(-6%)

日産セントラ(一部の市場ではシルフィと呼ばれる)は、北米、中国、そしてアジア市場では常に売れ筋となっている。2023年の世界販売台数は、前年比6%減で、56万6500台から53万3700台に減少した。現行の第8世代は2019年から販売されているため、販売台数の減少は予想の範疇だろう。

順位としては2022年の7位から9位に後退したものの、依然として世界トップ10入りを果たしている。

9:日産セントラ/シルフィ - 53万3700台(-6%)
9:日産セントラ/シルフィ – 53万3700台(-6%)

8:トヨタハイラックス – 60万4800台(-4%)

トヨタ・ハイラックスはトップ10の常連である。商用車と乗用車、どちらで集計しても世界各国で高い人気を集めている。悪路や厳しい地形に対応できる不屈のピックアップトラックだ。

それでも、2023年の販売台数は前年比4%減で、63万2500台から60万4800台に減少した。とはいえトヨタ車はトップ10に5車種も入っているため、トヨタがこのことで気をもむことはないだろう。

8:トヨタ・ハイラックス - 60万4800台(-4%)
8:トヨタ・ハイラックス – 60万4800台(-4%)

7:フォードF-150 – 62万3200台(+19%)

かつて世界で最も売れるクルマであったフォードF-150も、変遷の時期を迎えている。しかし、販売台数ランキングでは前年の9位から2つ順位を上げ、7位につけている。2021年には8位であったため、近年で最高の結果と言える。

台数としては前年比で19%増加し、52万5100台から62万3200台へと10万台近い成長が見られた。このような増加は、フォードに限らずどのメーカーにとっても喜ばしいことだろう。

7:フォードF-150 - 62万3200台(+19%)
7:フォードF-150 – 62万3200台(+19%)

6:トヨタ・カムリ – 65万500台(-3%)

カムリは長い間、世界トップ10の中心的存在であった。その主な理由は信頼性の高さにあり、米国においては他の追随を許さない評価を得ている。

しかし、鉄壁のイメージがあるカムリでさえも市場の潮流には抗えず、順位を前年の5位から6位へと落としている。販売台数も3%(2万2800台)減少した。

6:トヨタ・カムリ - 65万500台(-3%)
6:トヨタ・カムリ – 65万500台(-3%)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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