2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 後編 激化するEV競争、堅調な日本勢

公開 : 2024.07.13 18:25

5:トヨタカローラクロス – 71万5500台(+35%)

カローラ・クロスがトップ5入りを果たしたというのは、トヨタにとって本当に明るい話題である。2022年、カローラ・クロスの世界販売台数は53万300台となり、パンデミックに見舞われた2021年比で221%増加した。そして2023年、カローラ・クロスとその分身であるフロントランダーはさらに35%増の71万5500台を記録した。

2022年とは異なり、2023年は対象市場のすべてで正式に販売されたこともあって、印象的なパフォーマンスを見せた。

5:トヨタ・カローラ・クロス - 71万5500台(+35%)
5:トヨタ・カローラ・クロス – 71万5500台(+35%)

4:トヨタ・カローラ – 80万3000台(-19%)

これまでの12世代で累計5000万台以上の販売台数を記録し、単一モデルにおけるギネス記録を更新し続けているカローラ。世界中で不動の人気を誇るが、2023年の販売台数は前年比で19%減少した。

2022年は99万1600台で世界2位についていたが、2023年には80万3000台に落ち込んだ。これにより、トヨタのワンツーフィニッシュも叶わなかった。

4:トヨタ・カローラ - 80万3000台(-19%)
4:トヨタ・カローラ – 80万3000台(-19%)

3:ホンダCR-V – 84万6100台(+15%)

ホンダCR-Vの販売台数15%増は非常に喜ばしいニュースで、順位も2022年の4位から3位に浮上した。CR-Vの復調には、2021年から2022年にかけて落ち込んでいた米国での販売台数が改善したことが貢献している。

また、北米から中国、欧州からアジア、南米からオーストラリアまで、真にグローバルに展開している数少ないクルマの1つであり、世界の多様な国で高い支持を得ている。

3:ホンダCR-V - 84万6100台(+15%)
3:ホンダCR-V – 84万6100台(+15%)

2:トヨタRAV4 – 107万5200台(+6%)

トヨタRAV4は前年と同じ100万台の大台を維持したが、ナンバーワンの座を守ることはできなかった。2023年の販売台数は107万5200台で、2022年の101万5700台と比較すると5万9500台の増加だ。首位を明け渡したとしても決して侮れない数字である。

RAV4の販売台数は2021年から2022年にかけて10%減少していたため、増加に転じたことはトヨタにとって安心材料となるだろう。

2:トヨタRAV4 - 107万5200台(+6%)
2:トヨタRAV4 – 107万5200台(+6%)

1:テスラモデルY – 122万3000万台(+63%)

テスラ・モデルYが2023年の世界販売台数で1位に躍り出た。バッテリーEVが首位に立ったのはこれが初めてであり、また、発売直後の新型車でなくとも躍進できるということを示す好例だ。

モデルYは2020年に発売され、多くの市場で着実に支持を広げてきた。どこでも常にベストセラーというわけではないが、さまざまな国でトップ3入りを果たし、グローバルで成功を収めている。2023年に販売台数100万台を突破したのは、モデルYとトヨタRAV4の2車種であった。

1:テスラ・モデルY - 122万3000万台(+63%)
1:テスラ・モデルY – 122万3000万台(+63%)

テスラが今直面している課題は、EV分野の競争がますます激化する中、2024年に向けてこのトップの座を維持することである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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