レクサス、英国で大幅値下げを実施 「UX 300e」は約145万円も安くなる 販売促進へ

公開 : 2024.07.11 06:05

レクサスの英国部門が複数車種の値下げを実施した。現地の規制対応か、UX 300eやRZ 450eなどバッテリーEVで引き下げが目立つ。販売が促進されれば、今年の英国販売台数は過去最高となるかもしれない。

今年は「過去最高」を狙えるか

レクサスの英国部門は、ほとんどの車種で販売価格を数千ポンド引き下げた。特にバッテリーEVでの値下げ幅が大きい。

UX 300eは、4月時点と比較して7100ポンド(約145万円)引き下げられ、現在では4万795ポンド(約840万円)からとなっている。

レクサスUX 300eの英国価格は現在4万795ポンド(約840万円)から。EVの販売促進を図っているようだ。
レクサスUX 300eの英国価格は現在4万795ポンド(約840万円)から。EVの販売促進を図っているようだ。

RZ 450eは、標準モデルで4月時点より2100ポンド(約45万円)安く、5万7895ポンド(約1190万円)となっている。

PHEVのNX 450h+は5万4950ポンド(約1130万円)から4万9995ポンド(約1030万円)に、フラッグシップモデルのRX 450h+は6万7100ポンド(約1380万円)から6万3995ポンド(約1320万円)に値下げされた。

今年初めに発売されたLBXには値下げはなく、2万9995ポンド(約620万円)から販売されている。

先月の英国の新車市場は、個人向け販売が15.3%減少する中、フリート(レンタカー)向け販売が14.2%増加し、全体として1.1%増にとどまった。

レクサスの今回の値下げが刺激となれば、英国では過去最高の販売を達成できるかもしれない。レクサスの2024年上半期の販売台数は約8000台で、過去最高を記録した昨年の1万5963台(通年)の半分以上である。

また、バッテリーEVであるRZとUXの値下げは、英国政府のZEV義務化に対応したものと見られる。英国では各メーカーに対しZEV(ゼロ・エミッション車)の販売比率が定められ、達成できない場合は罰金を課せられる。今年は22%と定められているが、レクサスのEV販売比率は現在約30%だ。

AUTOCARはレクサス英国部門にコメントを求めている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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