巨大ジャンクヤードで見つけた味わい深い廃車 40選 前編 一世風靡したクルマの終着点

公開 : 2024.07.28 18:05

オールズモビル・カトラスF85(1962年)

この1962年型オールズモビル・カトラスF85クラブクーペのルーフは、まるで巨大な缶切りで切り裂かれたかのようだ。わずか7909台しか製造されていない、比較的レアなモデルだが、コンディションは最悪。下回りは完全に腐っていて、おそらくリアアクスルが外れているのだろう。この下に置かれたクルマがわかる人はいるだろうか?

オールズモビル・カトラスF85(1962年)
オールズモビル・カトラスF85(1962年)

プリムス・レーザー

1989年に発売されたプリムス・レーザーは、クライスラー三菱の合弁で生産された最初のモデルである。三菱エクリプスの兄弟車だ。カメラに最も近い車両はRS(ラリースポーツ)で、パワーミラーやパワーステアリングなど、多くの装備が追加されている。

プリムス・レーザー
プリムス・レーザー

ランブラー

ローナーズをうろうろしていたら、こんなものを見つけた。左は1950年代後半のランブラー・クロスカントリーで、右の青いのは1965年のランブラー・クラシックだと思われる。クラシックが何の上に置かれているのかはわからない。

ランブラー
ランブラー

キャデラック・エルドラド

キャデラック・エルドラドがもう22年もの間、生産されていないとは信じがたい。2002年4月22日にラインオフした最後の1台は、キャデラック博物館に寄贈された。この12代目後期型は運が悪く、ローナーズでその生涯を終えることになる。ボンネットを失ったが、かつてその下にあったノーススターV8はまだ残っている。

キャデラック・エルドラド
キャデラック・エルドラド

オールズモビル・トロネード

ビニールルーフは通常、10年ほどで劣化が始まるが、このルーフは40年以上の歳月を経ている。1980年代前半のオールズモビル・トロネードのもので、錆の問題に悩まされている。1978年から1985年の間に製造された第3世代のモデルだ。

オールズモビル・トロネード
オールズモビル・トロネード

ビュイック・リーガル(1980年)

ローナーズ・オート・パーツの広大な敷地が生い茂ることの凄さが伝わるだろうか? この写真には少なくとも5台のクルマが写っているが、簡単に識別できるのは2代目ビュイック・リーガルだけだ。今にして思えば、下草がほとんど枯れている冬に訪れるべきだったのかもしれない。ビュイック・リーガルは1980年のクーペで、この年に製造された21万4735台のうちの1台である。

ビュイック・リーガル(1980年)
ビュイック・リーガル(1980年)

AMCコンコード

1978年から1983年にかけて販売されたAMCコンコードは、ホーネットの後継車であり、後にルノー・アライアンス(ルノー9)にバトンを受け継いだ。同社のベストセラーモデルであり、40万台以上が生産された。この4ドア・セダンはDLで、中間グレードである。

AMCコンコード
AMCコンコード

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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